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師走の延岡の風物詩 東関部屋延岡合宿スタート

 大相撲東関部屋(あずまぜきべや、東関大五郎親方)の延岡合宿が12月1日から、延岡市西階運動公園東芝広場特設会場で始まった。今年で11回目の延岡合宿で、冬巡業延岡場所で稽古休みとなる5日を除く毎日、午前8時から同11時まで朝稽古が行われる。10日まで。

 延岡合宿は大貫診療所の榎本雄介院長が、東関大五郎(潮丸元康)親方と10数年来の交流があることから、「相撲を通じてまちを元気にしたい」との思いで10年前に実現。今年も実行委員会を組織し準備を進めてきた。

 今年は、9人の力士を含む12人が合宿に参加。病気療養中の東関親方が延岡入りできず、期間中は部屋付の振分親方(元小結・高見盛関)が指導に当たる。

 例年に比べ比較的暖かな朝を迎えるなか、稽古に先立ち神事が行われ、振分親方や延岡合宿実行委員会の榎本雄介委員長、読谷山洋司市長、松田和己市議会議長らが出席し、土俵を清め、期間中の安全を祈った。

 神事のあと、主催者を代表して榎本委員長が「市内の各企業、区の皆様から志をいただくことができ、丸10年を迎えることができました。延岡の皆さんの支えのおかけだと心から感謝しています。私には相撲で街を元気にするという夢があります。琴恵光関が幕内に定着し、その活躍で延岡全体が盛り上がっています。1人の男の活躍で街全体を元気にすることができる文化、競技だと思っている。東関部屋の力士の皆さんも、延岡の地で厳しい朝稽古を重ねて強くなっていただき、新年の初場所で勝ち星を重ね、番付を上げていただくきっかけになる合宿にしてもらいたい」と力士達たちを激励した。

 これに対し振分親方は「今年も稽古や慰問、イベントなどで延岡市の皆さんとの縁がさらに深まるよう、力士たちも稽古に励みますので、皆さんの応援をよろしくお願いします」と話した。

 このあと力士たちは土俵に上がり、シコを踏んだりして入念にウォーミングアップをこなした後、ぶつかり稽古などで汗を流した。稽古のあと、来場者にチャンコ鍋が振舞われ、長い列ができた。

 延岡合宿では今後、7日にもち配布とちゃんこ鍋販売会(200食予定、1杯300円、おにぎり付き500円)、8日に体験入門とちゃんこ鍋販売会(同)が行われる。10日午後7時からは、エンシティホテル延岡で市民交流パーティー(会費5000円)が開かれる。