シングルグレーンウイスキーを発売 佐藤焼酎製造場

佐藤焼酎製造場株式会社(延岡市祝子町、山岸逸人社長・古賀隆雄蔵元)が2月23日の天皇誕生日に、皇居外苑の一般参賀特設販売場で延岡初となるシングルグレーンウイスキー「延岡 SINGLE GRAIN WHISKY」の販売を開始します。

それに先駆け2月21日、専務取締役を兼ねる古賀蔵元と古賀慶次工場長が延岡市役所を訪れ、読谷山洋司市長にウイスキーを贈呈するとともに、皇居外苑での販売開始を報告しました。3月10日からは宮崎県内、延岡市内の酒店などで発売予定です。

同社は1905年(明治38)の創業以来、米、麦、芋、栗といった多彩な原料と祝子川の地下深層水を使った本格焼酎やリキュール類を製造してきました。

次の100年を見据える中で、2021年11月にウイスキーの製造免許を取得。昨年12月には創業118年の歴史で初となるシングルモルトウイスキー「NEXT 100 NEWBORN 2021 1ST RELEASE」を発売し、米国向けを中心に販路を広げています。

大麦麦芽のみを使用するシングルモルトと違い、今回発売する「延岡」は国産米と大麦麦芽を原料にしたシングルグレーンというカテゴリーのウイスキーとなります。

本格焼酎造りに使う設備と、杜氏らの蔵人が培ってきた五感をフルに生かした手仕事により生まれたウイスキーは「癖がなくすっきりとした味わいで、ウイスキーが初めての人でも気軽に楽しめる商品。約6カ月間、樫樽貯蔵してきたことで甘みと熟成した風味も楽しめます」(古賀蔵元)。

同社前を流れる祝子川(ホウリガワ)は、天孫ニニギノミコトの子供で、神武天皇の祖父に当たるホオリノミコトが産湯に使ったといういわれがあります。そうした神話性から今回、天皇誕生日の一般参賀の際に、皇居外苑の特設販売場での発売が決まりました。一般参賀後も皇居外苑の売店で継続販売される予定で、古賀蔵元は「皇居外苑の一般参賀の際に〝延岡〟の名前が付いた商品が販売されるのは初めてではないか。『神話のふるさと、クラフトウイスキー』をキャッチコピーに、延岡を売り出していきたい」と意欲的です。

アルコール度数は46度。700ミリリットル入りボトルが4500円、200ミリリットルのミニボトルが1500円(いずれも税込み)。皇居外苑では700ミリ300本、200ミリ600本を販売予定です。また、3月10日の県内向け販売は各1000本ですが、同社では「2カ月程度で追加販売できる態勢を整え、1人でも多くの皆さんに手にとってもらえるようにしていきたい」と張り切っています。

詳しい問い合わせは同社(電話0982-33-2811)まで。

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