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秋の風物詩、“鮎やな”が完成  延岡水郷鮎やな

 延岡観光の秋の目玉となる「鮎やな」が、大瀬川の「延岡水郷鮎やな」(延岡市大貫町)に架かった。台風の影響による増水などもあったが、ほぼ例年通りの架設となった。今後、水が引くのを待って、落て簀を間近で見られる桟橋が設置される。架設期間中は毎日ライトアップされる。

 鮎やな漁は、西風が吹くと産卵のために川を下る鮎の習性を利用した伝統的漁法。五ケ瀬川では300年以上の歴史がある。杉丸太で組みあげた「うま」を川幅いっぱいに立て、竹で組んだ「立て簀(す)」を「うま」の前面に立てることで、川の流れをせき止め、中央部分に竹のスノコで造った「落て簀」に誘い込む。

 延岡水郷鮎やなでは、10年前から梁師(やなし)の高橋生矢さん(68)が、鮎やなの架設作業を監修している。鮎やなは長さが約100メートルあり、鮎やなの規模としては国内最大級となる。

 食事に関する予約、問い合わせは食事処「あゆ処 国技館」(電話0982・23・1905)へ。営業は12月1日まで。