JR延岡駅周辺整備事業の一環で耐震リニューアル工事が行われていた延岡駅の駅舎が完成し、8月5日の始発電車から運用を開始します。平成27年12月から改修工事を行ってきたもので、改札口や切符売り場周辺には宮崎県産杉をふんだんに使い、床にはコンクリート平板を敷き詰めるなど、平成30年3月完成予定の駅前複合施設と一体となったデザインの駅舎に生まれ変わりました。
延岡駅の駅舎は昭和39年に鉄筋コンクリート造で新築されたもので、建設後53年が経過していましたが、駅前整備のワーキングなどを通じ愛着を持つ市民が多かったことから、基本構造を生かしたリノベーションという形で整備を行ってきました。
今回のリニューアルでは、震度6強の地震に耐えられる耐震補強を行ったほか、エレベーターを備える跨線橋を北側に移設した関係で、改札口も従来より北側に移動しました。改札口北側に駅舎併設では県内2駅目となるコンビニ、南側に切符売り場とみどり窓口を配置。天井や壁に県産杉を張り巡らせ、温かみある駅舎に生まれ変わりました。
これにより、駅員事務室も南側に移動。2階には乗務員の宿泊施設や会議室を配置しました。駅舎の改修に伴う事業費は仮駅舎の設置などを含めて約4億5千万円。
同時に整備が進む複合施設は来年3月中の完成予定。延岡駅では「来年3月までの半年間は、駅利用に伴う導線が変更になり、利用者の皆様には大変迷惑をかけますが、現地の案内看板に従ってのご利用をお願いします」と呼びかけています。