延岡市の新低層棟高層棟が完成し10月28日、業務開始を前に報道機関にお披露目されました。翌29日には市民見学会も行われました。外構工事、入所する各課の新庁舎への移転作業を経て11月14日から業務を開始し、11月19日午前9時50分からオープニングイベント、完成記念式典を開きます。
新庁舎低層棟は、鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)2階建てで、延べ床面積は3313平方メートル。地上8階建て(1階:鉄骨鉄筋コンクリート、2階以上:鉄筋コンクリート)。
健康福祉部の各課(介護保険課、高齢福祉課、こども家庭課、障がい福祉課、生活福祉課、健康増進課、地域医療対策室)と保健センターが入るほか、市民スペースや市民ギャラリー、レストラン、講堂などを完備し、内装には延岡産材の杉を使用。城山など周辺景観に配慮した落ち着いた色合いの外観などが特徴です。南海トラフ巨大地震に耐えられる耐震構造を備えています。
低層棟1階には高齢福祉、介護保険、こども家庭、障がい福祉の各課を配置。既に完成している高層棟1階の市民課、国民健康保険課と合わせ、市民が利用する機会が多い窓口部署が1階に集約され、市民から「わかりにくい」「利用しにくい」といった声が挙がっていた状況が改善されます。1階にはキッズスペースやベビールーム(授乳室)も設置されます。
また、低層棟1階の南西側(野口記念館側)には、市役所を訪れたひとたちがゆっくりとくつろげる市民スペース(約294平方メートル)を整備。壁面には市出身のアーティスト・小松孝英氏の絵画が展示されます。2階の通路も148平方メートルと広く、市民ギャラリーとして活用できます。
2階の南西側にできる市民レストランは、3方向が大きなガラス窓で囲まれ、明るく、開放的な空間になっています。160平方メートルの広さがあり、約80席を完備し、職員だけでなく誰でも使用できます。11月中の営業開始を予定し、開庁日の午前11時~午後5時です。
低層棟の目玉の一つが、2階の南東側を占める保健センターです。約540平方メートルと広々とした施設内はすべてバリアフリーで、健診待合室にキッズスペースを設け、授乳ができるベビールームも新設。乳幼児から高齢者まで安心して利用できる施設になっています。