清本会頭が退任、新会頭に吉玉副会頭が就任 延岡商工会議所

 延岡商工会議所の第27期臨時議員総会が10月30日、エンシティホテル延岡で開かれた。会頭の清本英男氏(80)=清本鉄工代表取締役会長=が退任し、新会頭に副会頭の吉玉典生氏(68)=吉玉精鍍代表取締役社長=が選出された。新会頭の任期は11月1日から3年間。退任した清本会頭は筆頭顧問に就任する。


 清本氏は、昭和13年12月1日生まれ。昭和60年に商工会議所の議員となり、平成3年に副会頭、平成6年7月に第12代会頭に就任した。以来、8期25年間の長きにわたって会頭を務めてきた。その間、東九州自動車道および九州中央自動車道の整備促進、九州保健福祉大学の誘致と開学、ホテルメリディアン延岡(現・エンシティホテル延岡)の設立、延岡駅周辺整備と中心市街地活性化の推進などに尽力してきた。

 退任に際し清本氏は「25年間にわたって会頭を務め、役割は十分果たしてきたという思いがあります。悔いも残っておりません。令和という新しい時代を迎え、新しい会頭に譲るべきだという決意を固め、会頭職を辞任する決意をしました。これまで支えて頂きました諸先輩、そして皆さま方に心から感謝を申し上げたい」とお礼を述べた。

 また、宮崎県北地方拠点都市の指定、九州保健福祉大学薬学部開設、東九州自動車道・九州中央自動車道の整備促進など、25年間の会頭時代の実績を振り返り、「悔いが残るのが中心市街地の活性化。なかなか難しく前に進めることができなかった。断腸の思い。後の会頭に託しながら再開発ビルを早く整備し、ここに拠点に中心市街地全体の活性化を進めていくことが大事」などと話した。

 新会頭に就任する吉玉氏は、「地域の活性化、商工業、その他の産業の原点となるのが、我々が延岡に対する思いをいかに強くするかだと思っています。二宮金次郎が『道徳を忘れた経済は罪悪だ。経済を忘れた道徳は戯言(たわごと)だ』と言っています。地域の活性化に際して、このような倫理観、道徳観に基づいた取り組みをしていければと思っています。私たちの子供、孫に対してどんな延岡を残していくのか。商工業者の目線で、行政、旭化成と三位一体となって取り組んでいきたいと思っています。来て良かった、住んで良かったと思っていただけるような地域づくりを、皆さま方とともに作り上げていきたい。清本会頭のこれまでのご尽力に敬意を表しますとともに感謝を申し上げます」と抱負を述べた。

 今年は3年に1度の議員改選の年に当たり、会頭のほか、副会頭4人、専務理事1人、監事3人、常議員23人を選出した。

 副会頭には佐藤彰洋(さとう・あきひろ)氏(58)=旭化成延岡支社総務部長=と森龍彦氏(62)=上田工業代表取締役社長=の2人が再選されたほか、新しく松山昭(まつやま・あきら)氏(67)=延岡信用金庫理事長=と甲斐稔康(かい・としやす)氏(51)=興電舎代表取締役社長=2人が就任した。

甲斐稔康氏

関連記事

PAGE TOP