東九州自動車道の開通を機に、沿線の佐伯市、延岡市、門川町、日向市の3市1町が県境を越えて連携し、特産の岩ガキを活用した観光PRキャンペーンに取り組む「日豊海岸岩ガキまつり」がスタートしました。“岩ガキ前線北上中”をキャッチコピーに、スタート時期を南から順にズラしながら、海辺のカキ小屋やお食事処で提供することで、これからの夏季(かき)が旬の岩ガキ=東九州地域というイメージ定着を図ります。佐伯市では昨年、単独で「カキまつり」を開催しましたが、4市町が連携するのは今年が初。5月30日に佐伯市蒲江西野浦の民宿まるに丸でスタートを記念した試食会が行われ、沿線観光協会の代表らが意気込みを語りました。期間は8月31日まで。期間中は、豪華なグルメセットなどが当たるスタンプラリーを開催しています。
岩ガキは、冬が旬のマガキと異なり、産卵を迎えるお盆ごろまでが旬とされる夏場のカキ。さまざまな栄養素が多量に含まれ“海のチーズ”と呼ばれています。特に、日豊海岸の岩ガキは、黒潮からのミネラル豊富な海水と、緑豊かな山々から流れ出したミネラル豊富な雨水によって、大粒で濃厚、クリーミーな味わいになるのが特徴。一帯では近年、養殖も盛んです。
主催するのは、日向市・門川町・延岡市の観光協会で組織するひむか日豊海岸観光推進協議会と、佐伯市観光協会。参加店は佐伯市6、延岡市11、門川町1、日向市6の計24店舗。豊後水道もしくは日向灘で育った岩ガキを使い、各店それぞれがオリジナルメニューを提供します。
試食会では佐伯市観光協会の橋本正恵会長が「岩ガキは蒲江ではあまり食べる習慣がありませんでしたが、伊勢えび海道で長年協力していただいている延岡への恩返しのつもりで取り組んでいきたい」、延岡観光協会の谷平興二会長も「東九州グルメ海道として4つの観光協会が民間の力で立ち上がったことは意義深い。佐伯と延岡はバスク化構想を立ち上げたばかりで、岩ガキまつりは時期を得た取り組み。全国から大勢の観光客に来てもらえるよう頑張っていきたい」と抱負を述べました。
期間中、加盟店で食事をしてスタンプを押してもらい、エリア内の対象観光施設でスタンプを押してもらい応募すると、5万円相当のグルメセットなどが当たるスタンプラリーに参加できます。
詳しくは佐伯市観光案内所(電話0972-23-3400)か延岡観光協会(電話0982-29-2155)まで。