花とグルメと芸能の祭典、延岡花物語「このはなウォーク」が2月23日、24日の2日間、延岡市の五ケ瀬川河川敷の特設会場で開かれた。初日は風は強かったものの好天に恵まれ、大勢の来場者でにぎわった。主催は、延岡花物語実行委員会(会長・清本英男延岡商工会議所会頭)。
午前10時の開会に先立ち、右岸側のコノハナロードで、天下一ひむか桜(カワヅザクラ)の植栽を始めて10年を迎えた記念として、「『コノハナロード』『延岡花物語』誕生記念碑」の除幕式があった。
式では、建設実行委員会名誉顧問の清本英男延岡商工会議所会頭が「コノハナロード市民応援隊を中心に多くのボランティアの方々に10年間にわたってこのロードを整備していただいた。本当に頭の下がる思いです。感謝を申し上げる意味を込めた記念碑です」と趣旨説明。
市民応援隊の松田庄司代表は「大勢の市民の皆さんに喜んでいただける美しい景観になったことは法外の喜び。ここに咲くたくさんの花びらは長い年月この活動に参加していただいた方達や、ご協力いただいたすべての皆さんの汗と善意の結晶です」と感謝の言葉を述べた。
ロードの維持管理を支援した延岡中央ロータリークラブの川口哲司会長、第一環境管理の高藤誠社長に松田代表が感謝状を手渡し、岡富中学校の生徒代表、読谷山洋司延岡市長ら関係者によるテープカットで、記念碑がお披露目された。
左岸側特設ステージでは、書道ガールズ(植野書道塾)によるオープニングイベントに続き開会式が行われ、〝日本一長い〟テープカットやもちまきで2日間にわたるイベントが幕開けた。
会場には、開会前から大勢の市民が詰めかけ、開会セレモニーに続いて繰り広げられた聖心ウルスラ学園高校女子生徒による女花ミコシ、子供伝統芸能ステージ、歌謡ステージなどステージイベントを楽しんだ。
「のべおかうまいもの市」では、宮崎牛、天下鶏、浜焼きといったのべおかが誇る海幸・山幸を豪快に焼き上げる“天下一BBQ”、清酒・焼酎・地ビールの“三蔵”、チキン南蛮、鮎の塩焼き、メヒカリ唐揚げ、延岡辛麺などが勢揃いし、家族連れなどが舌鼓を打った。
五ケ瀬川には今年も、対岸の河川敷や100万本の菜の花と、300本の天下一ひむか桜が咲き誇る堤防遊歩道を回遊できるよう自衛隊が設置した応急架設橋が架けられた。堤防斜面には市内の中学生による「かざぐるまアート」や、〝HINATA〟の花文字がお目見えし、野点(のだて)や、戦隊ショー、体験コーナーなど多彩な催しが行われた。