2年ぶりの開催  第24回のべおか天下一薪能

 第24回のべおか天下一薪能は10月9日、延岡市の延岡総合文化センターでありました。
昨年は新型コロナウイルスの拡大防止のため、1997年から連続して開催してきた公演が初めて中止され、今年に延期されました。

 2年ぶりとなった公演は、のべおかこども能プロジェクトの子供達の仕舞で幕開け、「老松」、「嵐山」、「羽衣」を披露し、観客からは大きな拍手が贈られていました。

 

 

 

能「橋弁慶」では、地元の高校生が牛若丸を演じ、観世流能楽師の片山九郎右衛門さんが演じる弁慶と立ち回りを披露しました。

 狂言「仏師」は、自宅に御堂を建て本尊にする仏像を求めて都にやってきたた田舎暮らしの男が、仏師を名乗る詐欺師の男との掛け合いが楽しめる演目。
大蔵流狂言師の茂山千五郎さんが詐欺師を演じ、コミカルな動きで観客の笑いを誘っていました。

 

 

 公演の最後は能「葵上」。光源氏の正妻・葵上を悩ますモノノケ・六条御息所の怨霊を成仏させるまでが描かれた作品で薪能では初上演の演目です。
会場には、公演を待ちわびた市民らおよそ600人が訪れ、2年ぶりの開催を楽しみました。

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