延岡市の鮎やながオープン 水郷・延岡の風物詩

延岡の秋の風物詩、五ケ瀬川水系の鮎やな漁が10月1日解禁され、大貫町の「延岡水郷鮎やな」でオープン式が行われました。当面は食事棟のみのオープンで、“鮎やな”は10月末ごろをメドに架設される予定です。

 

「鮎やな」は、産卵のため川を下る落ちアユの習性を利用した伝統漁法で、300年以上の伝統があります。また、川原で焼く鮎の香ばしい香りは「かおり風景百選」に認定されています。水郷鮎やなでは今年も延岡観光協会がやなを架け、食事処は春日町の「有限会社国技館」が「あゆ処 国技館」として運営します。

昨年までは仮設の食事棟で営業していましたが、今年4月に常設の食の拠点施設「かわまち交流館」が完成。同所であゆ処を営業するのは初となります。

オープン式で延岡観光協会代表理事の谷平興二さんは、「鮎やなは延岡観光の目玉。今年は3万人の来場者を目指して頑張りたい」と宣言。あゆ処店主の竹内敏朗さんは、「かわまち交流館の完成で、席数が増え、混雑時に観光プロモーションビデオを見ながらお待ちしてもらえる場所もできた。これまで8年間の経験を生かしながら、新たな気持ちでお客様に満足してもらえる店舗運営を目指したい」と話しました。

オープン式には毎年秋に地域実習のため延岡入り大正大学地域創生学部生も参加。神奈川県横浜市出身の徳田健佑さんは「鮎の塩焼きはしっかり身が詰まっていて、とても斬新で美味しい。やな場周辺の景色も良く、ほかでは味わえない環境です」と、笑顔を見せながら鮎の塩焼きにかぶりついていました。

開設期間は12月2日まで。営業時間は午前11時~午後10時です。詳しくは「あゆ処 国技館」(℡0982・23・1905)へ。

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