九州3大マラソンの一つで、若手の登竜門とされる「第56回延岡西日本マラソン」は2月11日、延岡市役所前を発着点に日向市原町を折り返す42・195キロの日本陸連公認コースで行われます。今年のレースには、全国36都道府県とオーストラリアから招待選手15人、女性選手53人を含む722人がエントリー。松尾良一選手(旭化成)の大会初となる3連覇と、12年前の第44回大会で鷲尾優一選手(三菱重工長崎)がマークした2時間11分5秒の大会記録更新に期待が懸かります。九州陸上競技協会、延岡市、延岡市教委、延岡市体育協会、UMKテレビ宮崎主催。
1月30日、延岡市役所でUMKテレビ宮崎社長の寺村明之大会名誉会長と、特別協賛の旭化成の竹本常夫延岡支社長が記者会見し、概要を発表しました。
招待選手の顔ぶれを見ると、新春のニューイヤー駅伝に出場した有力チームのベテラン、中堅勢、箱根大学駅伝を湧かせた若手らが顔を揃えました。そのうち招待選手中最速の持ちタイム(2時間12分11秒)を持つ、松尾選手に大会史上初となる3連覇の期待が懸かります。
これを追うのが、マラソンの持ちタイムの速い川口将宏選手(ヤクルト)、辻茂樹選手(大塚製薬)、塚田空選手(SGホールディングスグループ)あたりか。初マラソンながらハーフで1時間2分台の自己ベストを持つ山本修平選手(トヨタ自動車)、田中佳祐選手(富士通)らも優勝争いに絡みそうです。
また、兄弟都市・福島県いわき市から矢走拓斗選手(福島大学)、シドニー(オーストラリア)からのマラソン交流選手としてブレイディ・トゥラフルフォール選手が招待されています。
今年は、旭化成のサブテンランナーの一人、深津卓也選手がペースメーカーを務め、レースを引っ張ってくれます。
レースの模様は、九州7局でテレビ実況生中継(制作:UMKテレビ宮崎)され、BSフジでも同日深夜に90分のダイジェスト版が放送されます。宗茂さん(旭化成陸上競技部顧問)、西政幸さん(同監督)、小島忠幸さん(同ヘッドコーチ)が解説します。
新人の登竜門と称される同大会は、これまでにもオリンピック選手や国内の主要大会で好成績を残した選手を多く輩出しており、2年後に迫った東京オリンピック出場選手が生まれることが期待されます。
招待選手は次の通りです。