任期満了に伴う延岡市長選挙で初当選した読谷山洋司新市長(53)の就任式が2月6日、延岡市役所で行われました。読谷山市長は27代目の市長となり、任期は2022年2月5日までの4年間です。
市庁舎玄関前で市職員はじめ、たくさんの支持者が出迎えるなか、午前9時過ぎに読谷山新市長が姿を現すと、支持者の間から「頑張れー」「バンザーイ」などの歓声が沸き起こりました。
市役所講堂で行われた就任式に臨んだ読谷山市長は約170人の職員に対し、「生活者の皆様の声を形にするために市政はある。市民の皆様と一緒に悩み、苦しんで、その中から解決策を見いだすのが、本来の市政じゃないかという気持ちで、奇をてらうのではなく、まさに王道歩むつもりでずっと活動してまいりました」と1年以上に及んだ選挙活動を振り返り、「心の中にあったのは、きっと素晴らしい出会いが毎日あるはずだということ。目立たなくても真面目に生きている方、清らかな心で生活している方。そういう方々との出会いを大切にし、その出会いを紡がせ積み上げて、そしてしかる後に市政を変えるという思いで、ずっと活動させていただきました」と強調。
その上で、「この気持ちは市役所の中でも実は全く同じだと考えています。多くの市役所職員の皆様方が本当に毎日、市民の皆様方のために時には心を痛め苦しみながらも、前進されている。そういう方々との出会いを大切にして、本当にしっかりした絆に変えていく。そして力を合わせて市民の皆様方のためにお役に立たせていただく。市役所の中で毎日毎日新しい出会いがあること、志と志との出会いを結ばさせていただくこと、それを本当に楽しみにさせていただきながら、そんな気持ちで本日着任させていただきました」と語りかけました。
さらに「市役所は市民の暮らしを守る、延岡市を守るという役割を果たさなければなりませんが、市長が一人で走り回って守れるものでは到底ありません。市役所の職員一人ひとりが心を砕いて精一杯努力され、市民を守る時に、職場が責任を持ち、守っていかなければ皆さんは動きがとれません。市民を守るということは、市民を守る皆さんを守るということにつながる。最高責任者である市長は市役所の職員の人たちを守らなければならない。そういう立場にあると思っています」と持論を述べ、「皆さんと対話を積み重ね、本当に市民の皆さんのために心一つに前に進まさせていただく。そのことがきょうから始まるんだ。どうかそのようにご理解をいただきたい」と訴えました。