3市町連携プロジェクトで本格焼酎「縣美穂」発売開始

延岡市、日向市、高千穂町の観光協会が神話をテーマにした連携事業「オノコメプロジェクト」をスタートさせました。その第1弾として、3市町の酒造会社が異なる原料を使って製造した3種類の本格焼酎「縣美穂(あがたみほ)」を、7月7日から販売開始しました。

オノコロプロジェクトは3地域を共同で売り出すためのプロジェクト。高千穂町はアマテラスオオミノカミの孫・ニニギノミコトが降臨した「誕生」の場所。延岡市はニニギノミコトとコノハナサクヤヒメが出逢い、結婚した「出逢い」の場所。日向市はその曾孫に当たるカムヤマトイワレビコノミコト(のちの神武天皇)が東征のために舟出した「出発」の場所であることをキーワードに、地域の特性を活かした商品をプロデュースしていきます。“オノコロ”の名前は、イザナキとイザナミが最初に造ったオノコロ島からとりました。

「縣美穂」は、延岡の古名「縣」、日向・お舟出の地「美々津」の津、「高千穂」の穂と1文字ずつを取って名付けられました。製造は各地域を代表する蔵元3社が行い、佐藤焼酎製造場(延岡市祝子町)が麦、株式会社あくがれ蒸留所(日向市東郷町山陰辛)が芋、高千穂酒造株式会社(高千穂町押方)が米を原料に製造しました。

プロジェクトのロゴは、神話関係で使われる赤と白で勾玉をデザイン化。高千穂町役場職員の谷川祐一さんが書いた「縣美穂」の文字は、女性のシルエットをイメージした細字にしています。

JR日向市駅中央コンコースのまちの駅とみたか前で行われた発表会には、延岡観光協会の谷平興二会長、日向市観光協会の松葉藤吉会長、高千穂町観光協会の佐藤哲章会長と、製造を担当した佐藤焼酎の水江順司社長、あくがれの白石三千男総務部次長、高千穂酒造の飯干修誠工場長が出席しました。

最初に、高千穂観光協会の佐藤会長が「平成25年度から3地区の代表理事や事務局長が定期的に会合を開き、10年、20年後を見据えた県北観光の目指すべき姿を模索してきました。それぞれが持つ観光資源や、長所、短所といった情報の共有を図り、県北地域の様々な広域連携、周遊観光の足掛かりを築いていきたい」と、プロジェクトの趣旨を説明しました。

また谷平、松葉両会長も「全国どこも真似できない神話伝説を大いに誇り、県北に活力をもたらすプロジェクトとして立ち上げました。イザナギ、イザナミが最初に造られた島・オノコロ島にちなんだプロジェクト名は、3つの地域が志しを一つに観光によるまちづくりを目指すには最も適したネーミング」などと話しました。

3種類の焼酎はいずれも900ミリリットル(5合)入りで、麦(22度)が1260円、芋(20度)が1080円、米(20度)が1300円(いずれも税込み)。高千穂町の高千穂峡直売所とまちなか観光案内所、延岡市の観光物産ステーション(延岡駅前)、日向市のまちの駅とみたか、馬ケ背茶屋で販売しています。詳しくは各観光協会(延岡=0982-29-2155、日向=0982-55-0235、高千穂=0982-73-1213)へ。

関連記事

PAGE TOP