大相撲東関部屋(あずまぜきべや、東関大五郎親方)の延岡合宿が12月4日から、延岡市西階運動公園東芝広場特設会場で始まりました。今年で8回目の延岡合宿で、14日まで稽古休みの12日を除く毎日、午前8時から同11時まで朝稽古が行われます。人気者の振分親方は6日から稽古に合流します。見学は無料。
延岡合宿は大貫診療所の榎本雄介院長が、東関大五郎(潮丸元康)親方と10数年来の交流があることから、「相撲を通じてまちを元気にしたい」との思いで8年前に実現。今年も市、観光協会、市区長連協などを中心に実行委員会を組織し準備を進めてきました。
今年も、巡業に参加している高三郷を除き、新弟子1人を含む10人の力士が合宿に参加。今年は8年間で初めて雨の中での初日となりました。
稽古に先立って神事が行われ、東関親方、部屋の力士、大相撲東関部屋延岡合宿実行委員会の榎本雄介委員長、首藤正治市長ら関係者が出席し、土俵を清め、期間中の安全を祈りました。
神事のあと、主催者を代表して榎本委員長が「8回目の合宿となりますが、やはりお相撲さんが来ると寒くなるなと思います。相撲もメンタル面が重要と聞いていますが、九州場所では3勝3敗から負け越してしまった力士がたくさんいて非常に残念でした。最後の一番を必ず勝ち取るためには、気持ちの面が大事だと思います。その気持ちを鍛えるためには誰よりも稽古すること。この1年を締めくくるこの延岡合宿で新年の飛躍につなげてほしいと思います」と歓迎の言葉を述べました。
これに対し東関親方は、「今回の合宿でもチャンコや餅つき、慰問など通して地域の方々と交流していきたい。九州場所では最後に悔しい思いもありましたので、ここでしっかり汗をかいた成果を来場所の土俵で出せるように頑張りたい」と抱負を述べました。
このあと力士たちは土俵に上がり、シコを踏んだりして入念にウォーミングアップをこなした後、ぶつかり稽古などで汗を流しました。
雨にもかかわらず熱心な相撲ファンが訪れた会場には、市民らが寄贈したノボリが立ち並び、合宿の雰囲気を盛り上げています。土俵前には観覧席が設けられ、相撲ファンのお年寄りや家族連れが、力のこもった稽古を熱心に見守りました。
稽古のあと、来場者にチャンコ鍋が振舞われ、長い列ができました。訪れた人たちは熱々のチャンコをおいしいそうにほおばりながら冷えた体を温めていていました。
12月14日には力士たちを囲んで市民交流パーティー(会費5千円、保護者同伴の中学生以下無料)がホテルメリージュ延岡で開かれます。また、10日にはチャンコ鍋販売会ともちつき大会、11日は体験入門とチャンコ鍋の販売会があります。詳しくは市保健体育課(電話0982・22・7033)へ。