恒富中学校で大がかりな消防訓練 延岡市

 延岡市の恒富中学校(青木健=あおき・たけし=校長、生徒219人)で11月2日、はしご車などを使った大がかりな消防訓練が行われました。

 11月9日から始まる令和8年度秋季全国火災予防運動を前に、学校における防火安全対策強化のために実施しました。今年6月、東京都の区立滝野川第三小学校で発生した火災では、4階の音楽室準備室から出火し、避難中に児童8人と教員ら3人の計11人が煙を吸うなどして負傷しており、こうしたケースを想定し初期消火、避難誘導、救出訓練、煙体験ハウスでの体験などを行いました。延岡市消防本部によると、学校現場でのはしご車を使っての大がかりな訓練は久しぶりで、令和になってからは初となります。

 この日は、北棟3階の理科室から出火し、火災を発見した職員が火災警報器で校内に火災発生を知らせるとともに、消防機関に通報。自衛消防隊が屋内消火栓を使って初期消火を開始し、生徒たちは速やかにグラウンドに避難しましたが、逃げ遅れた生徒と教師が南棟3階ベランダから救助を求めている――という想定で行われました。

 出火元の理科室に駆け付けた2人職員のうち、1人が警報を鳴らし、もう1人が屋内消火栓からホースを出して火元の消火に当たって訓練がスタート。その間、生徒たちはグラウンドに避難し、学年ごとに逃げ遅れた生徒がいないかをチェックするとともに、警報ベルが鳴ってから避難完了までの時間を計測しました。

 救助訓練でははしご車が3階のベランダにいる2人の要救助者を一人ずつ救出しました。はしご車がどこまでの高さに対応できるかなどのデモンストレーションもありました。

 訓練後は、青木校長が「トータル3分以内で避難ができました。非常に頑張ってしっかり行動出来たかと思いますが、まだまだもっと早く避難できた。貴重なこの機会に、火災が起きた時に自分がどうするかを考えてほしい」と講評した後、消防署の髙田博文(たかだ・ひろふみ)署長が「災害はいつ発生するか分かりません。学校で発生した場合は今日のように先生の言うことを聞いてスムーズに避難する。学校以外の場所で遭った場合は、常日頃から自分の取る行動をイメージして安全を確保するように」などと避難時の心構えなどを話しました。

 これに対し生徒を代表し2年生の今原璃子(いまはら・りこ)さんが「今回の訓練を通して、火災が起きた時には慌てずに行動するが大切だと改めて思いました。今日学んだことを忘れずに、もしもの時に落ち着いて行動できるようにしたいです」とお礼を述べました。

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