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藤井フミヤ展が開幕 延岡城・内藤記念博物館

元チェッカーズのボーカルでアーティストとしても活動する藤井フミヤさんの作品を集めた「デジタルとアナログで創造する藤井フミヤ展〜多様な想像新世界〜」が5月13日から、延岡市の延岡城・内藤記念博物館で始まりました。

昨年9月に開館し、美術館としての機能も併せ持つ同博物館の魅力をより多くの人に知ってもらおうと、公益財団法人旭化成ひむか文化財団と延岡市が主催して開きました。

 

藤井さんはチェッカーズ時代の後半、30年前ぐらいからコンピューターグラフィックス(CG)を最初に様々なアートを手掛けるようになりました。今回の作品展では独自の表現で描かれた女性像を中心に、油彩、水彩、切り絵、貼り絵、ポールペン画、シールや針金を使った作品など約70点を展示しています。

 

開幕を前に12日には、メディア向け内覧会が開かれ、藤井さんがアートを手掛けるようになったきっかけや、それぞれの作品に対する思いなどを話しました。

宗教画の影響も色濃く、イタリアで宗教画を初めて見た際には「宗教画がSFに見えた。そのSFさに魅了された」という藤井さん。入館して正面にあるボッティチェリへのオマージュ「Venus and Mars」は、ルネッサンス期のイタリアの画家・ボッティチェリの絵をボールペンで模写した、高さ70センチ、幅179センチの力作です。

 

また、対になった「Sticker mosaic Maria」と「Sticker mosaic KANNON」の2枚は、星形やハート型の光るシールを使って描かれています。

 

「常にアンテナを立てていれば、日常の中に何かしら引っかかるものが出てくる」とも話し、針金で描いた「錆ゆく裸婦Ⅰ」と「錆ゆく裸婦Ⅱ」は、公園に落ちていた針金に着想を得たといいます。

 

藤井さんは「ポップアートのアトラクション的な作品展。使っている道具も多く、(アートは)こんなに自由でいいんだということを感じてもらいたい。コロナによる外出自粛期間も開けたし、季節も良いのでのんびり見に来てほしい」と呼びかけています。

 

7月2日まで。月曜休館。開館時間は午前9時~午後5時(入場は午後4時半まで)。観覧料は一般1000円、大学・高校生500円(要学生証)、中学生以下無料。マイナンバーカードを見せると100円引きになります。詳しくは同博物館(電話0982-21-7110)へ。