内藤藩御用絵師らの作品を一堂に 延岡で「知られざる郷土の文化財展」

江戸期~昭和初期に活躍した延岡の芸術家たちの作品を集めた「知られざる 郷土の文化財展」が8月3日から、延岡市伊達町のギャラリーかわなかで開かれます。入場無料、7日まで。

市内在住の有志4人が実行委員会を組織し、自己所有の掛け軸、絵画、陶磁器など約40点を持ち寄って開く初の作品展。

延岡藩主・内藤政義に御画師として仕え、延岡画壇に大きな影響を与えた岡部南圃(おかべ・なんぽ、1807~73)や、その弟子に当たる鈴木月谷(すずき・げっこく、1835~1907)、小泉二山(こいずみ・にざん、1858~1936)らの掛け軸、昭和初期に帝展などで活躍した甲斐常一(かい・つねいち、1893~1966)の作品、江戸期に存在したといわれる小峰焼などを展示、紹介します。

実行委員長の甲斐盛豊さんは「藩政時代から延岡には優秀な芸術家がたくさんいた。しかし、今ではそうした先人たちの存在やその作品自体が人々の記憶から忘れ去られようしていることに、私たちは危機感を持っている。どの作品も延岡の宝であり、誇りとなるものばかり。先人たちの作品を見ていただくことで、連綿と紡がれてきた延岡の文化の素晴らしさを一人でも多くの人に知って欲しい」と話し、多数の来場を呼びかけています。

時間は午前10時~午後6時。詳しくはギャラリーかわなか(TEL0982-32-4036)へ。

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