日向市の経済活動支援の拠点となる「日向市しごと創生拠点」が6月26日、同市鶴町のITセンター1階にオープンしました。富高から移転した市産業支援センター「ひむか-Biz」を核に、起業創業のサポートや中小企業の売上アップへの支援、企業間のビジネスマッチングや利用者の交流を促進する拠点となる施設です。
挑戦する創業者への支援、地元企業の異業種交流、マッチングなどを活性化しようと、日向市が平成29年度に内閣府の地方創生拠点整備交付金を活用して整備しました。施設は延べ床面積約233平方メートルの広さがあり、「オフィスとしての利便性を確保しつつ、利用者が快適に作業できる」をコンセプトに、天井部分に木材を波形に配置するなど市のPRプロジェクト「リラックスサーフタウン日向」をイメージした空間デザインとなっています。
内部はセミナースペース、ビジネスコミュニティスペース、ビジネスサポートブースに分かれ、セミナースペースでは最大40人規模のイベントや研修が行え、売上アップや販路拡大、新分野進出を図る際のプレゼンテーションなどに活用できます。
ビジネスコミュニティスペースは無料で使用でき、4人掛けのディスクを4つ配置し、ビジネスワーク、打ち合わせ、異業種とのマッチングなどオープンなスペースとして活用できます。
ビジネスサポートブースは、ビジネスサポートスペース、チャレンジスペース、ミニキッチンスペースで構成。ひむか-Bizと新たに公募する「プロジェクトマネージャー」が連携し、創業や売上アップに関する相談を受け付けるほか、相談者がチャレンジ的に一定期間出店したり、簡単な料理の提供や試作品開発ができたりするスペースとなっています。フリーWi-Fiも完備します。
専任コーディネーターによる相談、ビジネスコミュニティスペースは無料で利用できるほか、セミナーなどで会場を貸し切る場合は1時間1000円で利用できます。
そのほか、コピー(モノクロ・カラー)サービス、手書きポップ作成代行、名刺作成代行、チラシ作成代行をいずれも有料で受け付けます。
開所式には市内の金融機関や公的産業支援機関の代表ら約40人が出席。十屋幸平日向市長が「市内の中小企業を取り巻く環境は大変厳しい状況にあり、売上アップ等の悩みを持つ事業者やチャレンジに対し不安を抱える創業予定者も数多く存在していると認識している。1年半前に設置したひむか-Bizには、月平均120件を超えるビジネス相談が寄せられ、まさに〝行列のできるビジネス相談所〟として活躍してもらっており、さらに、挑戦する創業希望者や中小企業事業者を支援していくことを目的に『しごと創生拠点』を設置した。皆さんには、サポートされている方々にこの施設を積極的にPRしてもらい、施設の利用を推奨してほしい」と呼びかけました。
この後、十屋市長、甲斐敏彦市議会議長、ひむか-Bizの長友慎治センター長、ひむか-Bizのモデルである富士市産業支援センターf-Bizの小出宗昭センター長の4人が、施設の看板の序幕を行いました。小出センター長による記念講演もありました。