エンクロスの本格オープンは延期  延岡市が平成30年度当初予算案発表

延岡市は2月20日、平成30年度当初予算案を発表しました。一般会計は571億5600万円で、市長選直後の骨格予算編成となったため、前年度に比べ29億400万円(5・1%)減となりました。読谷山洋司市長が選挙中の公約に一つに掲げていた延岡市駅前複合施設「エンクロス」のカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)への指定管理委託に関しては、3月議会に「延岡市駅前複合施設条例の一部を改正する条例」を上程し、条例の施行日を4月1日から「6月30日までの間において規則で定める日」に延期する方針を打ち出しました。読谷山市長は「CCCへの指定管理費が妥当かどうか、年間集客数などとの費用対効果などの検証を進め、市民の声も聞きながらできるだけ早い段階で結論を出せるように努力していきたい」と話しました。市長によると、CCC側からは光熱費を除き年間1億円の指定管理費が提示されています。また、エンクロスの待合室機能だけは4月1日から活用できるようになります。

 

水道料金の改正に関しては、「水道事業給水条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例」を提案。昨年の12月議会で決定し、今年7月1日から実施予定だった水道料金の改定を、昨年12月の公布の日から2年を超えない範囲で先延ばしし、その間に改定が妥当かどうか、国の補助金の活用や歳出の抑制などの改善策がないかについて検討を進めていくことにしました。

子育て支援の拠点として首藤正治前市長が打ち出した「子どもの城」(仮称)については、対象範囲を拡大し、未就学児から若者まですべての世代が楽しく過ごせる施設になるよう内容をさらに拡充していく方針を表明。そのため、当初は新年度に予定されていた建設工事に関する予算上程を見送りました。

新年度に建築主体工事がスタート予定の内藤記念館の建て替えに関しても、「地元産の木材の活用など、城下町の風格が感じられる要素が盛り込めないかなど、このタイミングでも最大限反映できるものがないかを早急に検討したい」などの理由で、当初予算に盛り込まれませんでした。

延岡市議会の3月定例会は2月27日に開会します。

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