新名称は「七萬石とうがらし」に  延岡・内藤とうがらし特産化推進会議

延岡市祝子地区で内藤とうがらしの栽培に取り組む「内藤とうがらし特産化推進会議」(松田宗史会長)はこのほど、延岡地区で栽培する同とうがらしの名称を「日向の國 延岡藩内藤家『七萬石とうがらし』」に変え、新しい農産物ブランドとして売り出していくことを決めました。市が展開する東九州バスク化構想に合わせ、延岡独自の特産品として新たなルートで販売展開していくための措置。既に特許庁に対し新しい名称での商標登録を申請しています。

「内藤とうがらし」は、延岡藩主だった内藤家と始祖を同じくする高遠藩内藤家が江戸、新宿の下屋敷(新宿御苑)で栽培していた「内藤とうがらし」を原種に、延岡市内で栽培している八房系唐辛子の名称です。江戸の蕎麦人気と相まって薬味として愛用されていましたが、新宿の都市化や辛みの強い「鷹の爪」の登場などで一度絶滅していました。新宿では2009年から、「内藤とうがらしプロジェクト」リーダーの成田重行氏を中心に復活プロジェクトが展開されています。

延岡市でも2015年、内藤家のご縁で新宿のプロジェクトから5本のとうがらしを譲り受け、祝子地区を中心に栽培がスタート。2017年には6人が約20アールで栽培を行いました。

しかしながら、「内藤とうがらし」自体がJA東京の江戸野菜に認定され、商標登録されていることから、延岡の新しい農産物ブランドとして市内での消費拡大のみならず県内外へ販路を拡大していく上は、名称変更が急務と判断しました。新宿のプロジェクトの連携については、引き続き継続していきます。

同会議では平成29年度、市の6次産業化・農商工連携加速化補助金を導入。熱風乾燥機と製粉機、特産品として販売するための専用缶を購入しており、今後はそれらを活用して市内の飲食店をはじめ、県内の道の駅や農産物販売所などへ営業展開していく方針です。

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