日本を代表するヴァイオリニスト・古澤巌さんによるコンサート「龍神伝説2017」が、台風一過の10月28日夜、日向市の大御神社境内で行われ、500人を超える観客が幻想的な雰囲気のなか、古澤さんが奏でる一流の音の調べに酔いしれました。
古澤さんは、東京都交響楽団のコンマスを務めるなど国内外で活躍。近年は雅楽の東儀秀樹、アコーディオニストのcobaとTFCを結成し、毎年全国ツアーを行っています。NHK大河ドラマに出演するなど俳優業もこなしています。日向市のへべす大使を務め、「巨石ネットワーク日向」の会員でもあります。今年12月にはベルリン・フィルハーモニー交響楽団のメンバーとの全国ツアーが予定されています。
台風接近に伴い、前日に予定されていた大御神社の宵祭り、この日の神輿巡行などの行事は中止され、このコンサートも開催そのものが危ぶまれました。しかし、開演の午後6時には午前中の強風が嘘のように、晴れ渡った空には上弦の月が輝き、来場者を出迎えました。
古澤さんは、TFCでも共演しているピアニスト・阿部篤志さんの伴奏に合わせ、「スカボローフェア」、「いい日旅立ち」などのポピュラーな曲から、自身が作曲し春日大社に奉納した「春日~生命の芽生え」、阿部さん作曲の「カトレアと風」など10曲を披露。
最後は、大御神社の龍神伝説にちなんだ「龍神伝説」を、太鼓や笛、天翔獅子との競演で壮大に表現し、満席の観客を魅了しました。