延岡の秋の風物詩、五ケ瀬川水系の鮎やな漁が10月1日解禁され、大貫町の「延岡水郷鮎やな」でオープン式が行われました。当面は食事棟のみのオープンで、“鮎やな”は10月末ごろをメドに架設される予定です。同市北方町の川水流鮎やなでも10月10日までをメドに“鮎やな”を架設予定で、今年も市内2カ所で“鮎やな”が見られることになります。オープン式で延岡観光協会の谷平興二代表理事は、水郷やなの食事棟が常設施設に建て替えられる関係で営業が11月19日までと短くなることに触れ、「今年は来場者2万人、売上高5千万円を目指します」と宣言しました。
「鮎やな」は、産卵のため川を下る落ちアユの習性を利用した伝統漁法で、400年近い伝統があるといわれています。水郷鮎やなでは今年も延岡観光協会がやなを架け、食事処は春日町の「有限会社国技館」が「あゆ処 国技館」として運営します。
やな架設は大瀬川の水量を見ながら行われ、架設までの代替えとして3年前から設置されている現物大の落て簀(す)のオブジェもお目見えしました。
川水流やなでもウマ架設が始まっており、8、9日の連休前には架設を終えたいかんがえです。川水流やな場の営業は9月中旬に始まっていて、12月10日までの予定です。
1日は午前11時からオープン式が行われ、市内の政財界はもとより近隣市町の観光関係者ら約110人が出席しました。谷平代表理事のあいさつに続き、清本英男延岡商工会議所会頭が祝辞を述べ、総勢17人によるテープカットが行われました。
水郷鮎やなの開設期間は11月19日まで。営業時間は午前11時~午後10時です。詳しくは「あゆ処 国技館」(電話0982・23・1905)へ。また、川水流鮎やな場(電話0982-47-2925)の営業は午前10時~午後7時(予約除く)です。