移住・定住希望者に滞在費用など補助  延岡市

延岡市は7月から、移住・定住を推進するため3つの事業をスタートさせます。移住目的で市内に宿泊する人に宿泊費やレンタカー使用料の一部を補助する「お試し滞在支援事業」、北方町三椪の旧小学校校長社宅を滞在拠点として自然豊かな延岡の生活を体験してもらう「お試し暮らし施設」の設置・運営、婚活のためみやざき結婚サポートセンター(宮崎商工会議所内)に登録する人を対象に入会登録料の一部を補助する「みやざき結婚サポートセンター等入会登録補助事業」の3事業です。お試し滞在支援と結婚サポートセンター入会登録補助は7月1日から、三椪のお試し暮らし施設は7月20日から受付を始めます。

同市は、平成27年度にスタートした新時代創生総合戦略の柱の一つに移住・定住推進を掲げ、31年度までに100世帯の移住・定住を目指しています。市企画課によると28年度は、120件(27年度は4件)の相談があり、24世帯57人(27年度は6世帯11人)の移住者がいました。

【お試し滞在支援事業】市外に住所があり、移住活動のために市内に宿泊する人で、移住実現のために市からの情報提供や協力支援を受ける意思がある人が対象。宿泊費は実費の2分の1以内、1泊1人当たり2000円を上限に補助します。1回当たり6泊分を限度に、利用は年度内2回まで。

レンタカー使用は宿泊期間内の使用料実費以内の額で、1組当たり3000円を上限に補助します。1回当たり7日分を限度に、利用はやはり年度内2回まで。いずれも7月1日からスタートしますが、宿泊日の1週間前までに申請を行う必要があります。

【お試し暮らし施設】お試し滞在支援同様、市外に住所があり、市内への移住を希望している人が対象です。

北方町板下戌437番地にある旧三椪小学校校長住宅を滞在拠点として貸し出します。施設は平成11年築と比較的新しく、木造平屋建てで間取りは3DK(床面積81平方メートル)です。

使用期間は2日以上14日以内(年末年始、年度末・年度初めを除く)。使用料は無料で、日常生活にかかる費用、飲食費、交通費などは使用者負担となります。1人の人が年度内に2回まで使用できます。

利用開始は7月20日からで、利用開始の2週間前までに申請を行う必要があります。お試し暮らし施設利用者が、お試し滞在支援事業を同時に利用することも可能です。

【「みやざき結婚サポートセンター」等入会登録補助】宮崎県が宮崎商工会議所に委託して開所する「みやざき結婚サポートセンター」などの結婚相談所に独身者が入会登録する際に、入会登録料の2分の1、1人5000円を上限に補助します。交付回数は1人1回のみ。7月1日から事業開始となります。

首藤正治市長は「移住・定住の推進は、地方創生のための大切な要素の一つ。本格的に取り組みを開始したことで、着実に実績が上がっており、今回の取り組みでさらに大きな成果が上がることを期待しています」と話しています。

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