出会いの聖地に春の訪れを告げる「延岡花物語2017」は、2月1日から4月2日までの約2カ月間を期間に、市内3カ所の花の名所を主会場に開かれます。4年目の今年は、「本東寺慧日梅観梅会」(2月10・11日)を皮切りに、五ケ瀬川河川敷を会場にしたメーンイベントの「このはなウォーク」(2月25・26日)、花見の季節に城山で開く「ワイワイ花物語2017」(3月21日~4月2日)の3つのイベントを柱に梅、菜の花、椿、桜という4種類の花が彩る延岡の春を市内外にアピールします。主催する延岡花物語実行委員会(清本英男会長)では、期間中、延べ約10万人の人出を見込んでいます。一般社団法人延岡観光協会、ケーブルメディアワイワイ共催。
【本東寺慧日梅観梅会】
スタートイベントとなる「本東寺慧日梅観梅会」は2月10日、11日の2日間にわたり、松山町の本東寺を主会場に開催します。時間は両日とも午前10時~午後4時。
本東寺には、樹齢230年の枝垂れ白梅をほか、白梅50本、紅梅5本があるほか、境内には岩熊井堰の開設に尽力した藤江監物と江尻喜多衛門の墓碑、徳川家康・織田信長の曾孫で延岡藩主・有馬直純の妻だった日向御前をまつる五輪塔などがあります。会場では延岡茶道協会による野点(1服300円、お菓子付き)や、延岡史談会による土持氏最後の城となった松尾城址など周辺の史跡ガイドなどが予定されています。
2月10日午前11時からは、延岡観光協会が主催する恒例の観梅会が催されます。
【このはなウォーク】
メーンイベントの「このはなウォーク」は2月25日、26日の2日間にわたり、松山橋下流の五ケ瀬川両岸河川敷、右岸側堤防を会場に開催します。
右岸側堤防は、300本の天下一ひむか桜(河津桜)と100万本の菜の花が咲き誇り、ウォーキングやジョギングに最適な場所として市民に親しまれています。
五ケ瀬川には陸上自衛隊の応急架設橋訓練によって災害時に使用される“応急架設橋”が架けられ、両岸会場の回遊性を持たせるなか、のべおかうまいもの市や郷土芸能などを絡めた多彩な特設ステージイベントが企画されています。
今年の目玉は、ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの出逢いを再現する「出逢いの夢道中」、市内の中学生によるかざぐるまで右岸側堤防斜面を彩る「かざぐるまアート」、その横にビオラの鉢で“がんばろう熊本・大分”の絵文字を作成する「花文字」です。
出逢いの夢道中は25日午前11時から実施します。サクヤヒメとニニギを模したカップルが聖地・愛宕山で天命ミサンガを交換した後、イオン延岡店で出発式を行い、人力車に乗った2人が市役所で婚姻届けを提出し、再び人力車で右岸側の花エリアに駆けつけ、来場者らから祝福を受けるというストーリー仕立てです。
かざぐるまアートには、市内13の中学校が協力。ニニギとサクヤヒメにちなんだ絵を5000本のかざぐるまで表示します。
「のべおかうまいもの市」には、約50店が出店。宮崎牛、天下鶏、浜焼きといったのべおかが誇る海幸・山幸を豪快に焼き上げる“天下一BBQ”、清酒・焼酎・地ビールの“三蔵”、チキン南蛮、鮎の塩焼き、メヒカリ唐揚げ、延岡辛麺などが勢揃いします。延岡市出身の大橋田香子さんが女将を務める滋賀県彦根市の水幸亭から「特製八郎鯖寿司」の出店もあります。
ステージイベントも多彩。初日は植野書道ガールズによるオープニングアトラクションやテープカット、もちまき、女花みこし、子供伝統芸能ステージ、宇納間エイサー琉星会、千葉県東金市の「やっさこまち」と地元アイドル・聖のコラボ、歌謡ステージなどが繰り広げられます。
最終日も女花みこし、地元芸能ステージ、6地区の神楽競演、和太鼓競演、ひょっとこ踊り、歌謡ステージがあります。
そのほか、延岡花市場によるセリ、キッドアート工作、チェンソーアート競演、野点(1服300円、お菓子付き)、桜の苗木・アレンジフラワーの抽選会などもあり、会場を盛り上げます。
【ワイワイ花物語2017】
フィナーレを飾るワイワイ花物語は、「ワイワイ花宵物語」と「ワイワイグルメ博」の2つのイベントで構成されます。
花宵物語は、3月21日~4月2日を期間に、城山公園の北大手門、本丸への階段付近、本丸広場の桜をライトアップし、幻想的な空間を演出します。時間は日没後から午後9時まで。
グルメ博は3月26日に開催します。時間は午前10時~午後4時。会場はグルメゾーン、キッズコーナー、PRコーナー、野点コーナーに分かれ、グルメゾーンには延岡を中心に約20店舗が出店します。
ステージイベントも盛りだくさん。全日本美声女コンテストで選ばれた3人の美声女ユニット「elfin’」のミュージックライブ、ものまねタレントのほり、流コウキによるお笑いライブ、子供たちに大人気の妖怪ウォッチキャラクターショー、地元アーティストライブなどが予定されています。
城山ガイドボランティアの会による城山史跡めぐり(午前10時と午後1時半の2回、千人殺しの石垣下集合)もあります。
【ヤブツバキを楽しむ会】
城山公園は、千葉県いすみ市の伊能滝、島根県松江市の松江城址とともに、日本三大ヤブツバキ群に数えられており、100種類以上のヤブツバキが自生しています。3月12日には「ヤブツバキを楽しむ会」(午前10時、牧水歌碑広場集合)が開かれます。
延岡花物語に関する詳しい問い合わせは延岡観光協会(電話0982・29・2155)へ。ホームページでもイベント情報やアクセス情報のほか、期間中の花の開花状況を確認できます。