松尾選手V3に期待 延岡西日本マラソン

 九州3大マラソンの一つで、若手の登竜門とされる「第57回延岡西日本マラソン」は2月11日、延岡市役所前を発着点に日向市原町を折り返す42・195キロの日本陸連公認コースで行われます。今年のレースには、全国38都道府県から招待選手11人、女性選手38人を含む692人がエントリー。昨年最後の直線で惜しくも3連覇を逸した松尾良一選手(旭化成)の3度目の優勝と、13年前の第44回大会で鷲尾優一選手(三菱重工長崎)がマークした2時間11分5秒の大会記録更新に期待が懸かります。九州陸上競技協会、延岡市、延岡市教委、延岡市体育協会、UMKテレビ宮崎主催。

 1月28日、延岡市役所で大会名誉会長を務める読谷山洋司延岡市長とUMKテレビ宮崎の寺村明之社長、特別協賛の旭化成の竹本常夫延岡支社長が記者会見し、概要を発表しました。

 招待選手の顔ぶれを見ると、新春のニューイヤー駅伝に出場した有力チームのベテラン、中堅勢、箱根大学駅伝を湧かせた若手らが顔を揃えました。そのうち招待選手中最速の持ちタイム(2時間12分11秒)を持つ松尾選手に、2年ぶり3度目の優勝の期待が懸かります。

 これを追うのが、マラソンの持ちタイムが招待選手中2番目に速い柴田拓真選手(小森コーポレーション)。さらに早稲田大学時代に箱根駅伝の山登り区間で2位だったルーキーの安井雄一選手(トヨタ自動車)、同じくルーキーながらニューイヤー駅伝のエース区間を任させた栃木渡選手(日立物流)、昨年の東京マラソンで2時間18分11秒をマークした大森澪選手(富士通)ら若手の爆発的な走りがレースを盛り上げてくれそうです。

 また、地元旭化成の中嶋和希選手は、西都市出身で日章学園高校卒ということもあり、沿道からのひときわ大きな声援を受けて、昨年の延岡西日本マラソンでマークしたベストタイムの大幅更新を目指します。

 今年は、リオ五輪マラソン代表の旭化成・佐々木悟選手が、2年ぶりにペースメーカーを務め、レースを引っ張ってくれます。招待選手のうち渡邉心選手(中国電力)は欠場します。

 レースの模様は、九州7局でテレビ実況生中継(制作:UMKテレビ宮崎)され、BSフジでも同日深夜に90分のダイジェスト版が放送されます。宗茂さん(旭化成陸上競技部顧問)、西政幸さん(同監督)、小島忠幸さん(同ヘッドコーチ)が解説します。

 新人の登竜門と称される同大会は、これまでにもオリンピック選手や国内の主要大会で好成績を残した選手を多く輩出しています。優勝者は海外の陸上競技大会に派遣されるほか、出走者の中から抽選で3人に来年の東京マラソンの出走権が付与されるなど特典も多く、今年も熱いレースになりそうです。

 招待選手は次の通りです。

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