高千穂観光の一つとして人気のあるスーパーカートに新車両が導入されることになり12月11日、車両の搬入作業がありました。
スーパーカートは、2005年に発生し、県内に大きな被害をもたらした台風14号によって廃線となった高千穂鉄道の線路を利用した遊具です。県内外にファンも多く、一年を通じて多くの観光客が訪れます。昨年は2万8千人が乗車、今年の夏休み期間中(7月23日から8月31日)には7200人が乗車し、夏の乗車率過去最高を記録しました。
ところが、旧車両は中古の軽トラックを改造したもので故障も多く、訪れた観光客の乗車を断ることも度々ありました。そこでスーパーカートを運営する高千穂あまてらす鉄道株式会社は、より多くの観光客に高千穂を楽しんでもらおうと新車両の導入を決めました。
導入された新車両は3両編成で、前後が動力車、中央の車両が客車です。全長は15メートル、重さは5トンあります。乗員は旧車両が18人だったのに対し、新車両は30人と2倍近い人が乗車できます。新車両運行開始後も、旧車両は週1程度運行を予定しています。
高千穂あまてらす鉄道株式会社の髙山文彦代表取締役社長は「旧車両は青空が広がっているのに故障によってお客様を乗せることができないことが多々あり、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。新車両は安全性も確保されるうえに30人乗り。たくさんのお客様に楽しんでいただきたい」と期待を寄せていました。
新車両の購入費はおよそ3千万円、運行開始は現在のところ未定です。