松田選手と久世コーチが凱旋パレード  延岡

リオデジャネイロオリンピック男子競泳800メートルフリーリレーで銅メダルを獲得した松田丈志選手(32)=延岡市出身・セガサミー=と久世由美子コーチ(69)の功績を讃え、市民挙げて祝福する凱旋パレードが9月16日午後、JR延岡駅から市役所までの約2キロのコースで行われました。沿道にはたくさんの市民が詰めかけ、手を振る2人に「おめでとう」「お疲れさま」「感動をありがとう」などと祝福の言葉をかけていました。パレード後は野口記念館で、市民栄誉賞特別賞、特別功労賞の贈呈式もありました。

 

松田選手は日本時間の8月10日に行われた競泳男子800メートルリレーに日本代表メンバーのアンカーとして出場。7分3秒50で見事銅メダルを獲得しました。松田選手の五輪でのメダル獲得は北京、ロンドンに続く3大会連続で、市は松田選手に3度目の市民栄誉賞、松田選手を二人三脚で指導してきた久世コーチに特別功労賞を贈ることを決めました。

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パレードは午後1時半、2人を支援してきた虎屋の上田耕市社長の号令と花火を合図にスタート。2人はジープの後部座席に立ち、沿道を埋めた市民に手を振ったり、銅メダルをかざすなどして声援に応えました。

沿道の市民の中には「松田選手、久世コーチありがとう」「28年間お疲れさまでした」などと書かれたお手製の横断幕を掲げる人もおり、五輪後の国体を最後に現役引退を表明した松田選手と久世コーチの永年の苦労に、惜しみない拍手を送っていました。

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野口記念館での贈呈式で首藤正治市長は、「800リレーで日本勢がメダルを取るのは52年ぶりという話ですが、記録以上の感動を私たちに与えてくれました。4大会連続で五輪に出場し、3大会連続のメダルを取られた、延岡市始まって以来最大のヒーローではないか。岩手国体で引退を表明され、戦う雄姿が見られないのは残念ですが、次なる人生のステージを楽しみにさせていただきたい」と祝福とねぎらいの言葉をかけ、松田選手に市民栄誉賞特別賞、久世コーチに特別功労賞を手渡しました。

これに対し松田選手は「今回のリオ五輪では、皆さんの応援の力もあり銅メダルを獲得することができました。皆さんの応援や後輩達の頑張りに感謝したい。皆さんの声援がなければ3大会連続のメダル獲得はなかったと思います」と市民の声援に対しお礼を述べた後、今後についても「これからも皆さんにいいニュース、元気を届けていけるように頑張っていきたいと思います」と抱負を述べました。

久世コーチも「水泳界では五輪でリレーの選手を1人のコーチが見ることは、今回が初めてのこと。相当ハードでしたが、メダルが取れて本当にうれしかった。松田選手と私の28年間の二人三脚は終止符を打ちますが、まだまだ日本水泳界はガンバルと思います。そこに私と松田選手が何らかの形で関われたらと思います。10年後の宮崎国体の土台づくりに頑張っていきたい」とお礼を述べました。

最後は上田美利議長の万歳三唱で2人の功績を祝いました。

 

リオ五輪男子柔道で金メダルを獲得した旭化成の大野将平選手、銅メダルの永瀬貴規選手、羽賀龍之介選手の凱旋パレードは9月26日午後1時20分、JR延岡駅スタート~幸町~祇園町~中央通~市役所で行われます。また、引き続き野口記念館で市民栄誉賞等の贈呈式が行われます。

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