災害への備えを 日向市に避難タワー・避難階段完成

日向市の堀一方区と長江区の避難タワー開所式が3月6日にありました。

日向市では、南海トラフ地震の防災対策として「津波避難対策緊急事業計画」に基づき、今年度から5カ年計画で16カ所の津波避難タワーなどの整備に取り組んでいます。
今年度は、避難タワー2基、避難階段1基の整備が完了しました。

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堀一方区の開所式で堀一方区の岡田修(おかだ・おさむ)区長は「災害時に一人ひとりが自助、共助の行動ができ、無事避難できたときにタワーの存在意義は高まります。普段から近隣の人たちと気軽に声を掛け合える環境を作ってください」とあいさつしました。

長江区の竣工式では、長江区の河野成幸(かわの・しげゆき)区長が「住民が数分で避難できる場所が出来たことは本当にありがたいこと。災害が起きないことを願ってはいますが、災害時には活用していただきたい」とあいさつしました。
財光寺地区の吉島時男(よしじま・ときお)理事長は「この避難タワーのことを財光寺地区の広く周知し、防災意識の向上を図りたい」と話しました。

浜街区公園内に建設された「堀一方避難タワー」は、鉄筋コンクリートづくりで高さ7.6メートル、海抜12メートル。広さは、およそ100平方メートルで200人が一時的に避難することができます。

長江街区公園内に建設された「長江避難タワー」は、鉄筋コンクリートづくりの2層式で海抜が1層目8.3メートル、2層目11.3メートルです。
両タワーとも、災害用の簡易トイレやランタン、ブランケットなどが収納されたベンチタイプの備蓄倉庫があります。通常はロックされていますが、カギが収納されている箱に地震感知機能がついており、揺れを感知すると、ベンチのカギが取り出せるようになっています。

開所式にあと、関係者や地区住民が避難タワーを見学。市の職員から施設の説明を聞きながら災害時の対応を確認していました。

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