島野浦での特別な食事会用のメニューを考案 延岡学園高調理科

 延岡市は今年度、島野浦の観光振興、活性化を目的に、台湾からのインバウンド旅行者(富裕層・高付加価値滞在)を対象とした新たな観光プロジェクトを推進しています。そのプロジェクトのハイライトとなる島内での特別な食事会「ヨイトの宴」で提供するディナーメニューが完成し10月30日、延岡学園高校でプロジェクトに参画する関係者らを対象にした試食会が行われました。

 観光庁の「観光需要分散のための地域観光資源のコンテンツ化促進事業」に採択された事業で、「島民全体でおもてなし!1日1組限定!島野浦ヨイトの宴造成事業」と題し、希少なサンゴ礁や漁村文化等の資源を活用し、既存の日帰り商品を宿泊型へ改善。1日1組限定で島民と料理や食事を共にし、絆を深める「ヨイトの宴」等の体験を造成し、島全体でのもてなしと独占感を提供するというものです。

 延岡市を事業主体に訪日客と地域・企業の架け橋となる観光事業を手掛ける株式会社Onwords(本社・東京)、一般社団法人延岡観光協会、特定非営利活動法人しまうら未来開発プロジェクト(しまプロ)が連携事業者として取り組んでいます。

 ヨイトは、島に根付く助け合いの精神のこと。今回のプロジェクトでは、訪日客が島野浦を訪れた際に提供する「島野浦ヨイトの宴」に出す料理を、延岡学園高校調理科の3年生15人が学校の課題研究テストを兼ねて創作しました。

 創作したのは「島の豊かな海の幸と懐かしさを感じるおもてなし」、「見た目の美しさに驚く体験」をコンセプトに、延岡産の海幸・山幸をふんだんに使った全8品で、島民が自らの手で調理可能な、島の恵を最大限に活かした内容のメニューばかりです。創作や調理に関しては、調理科の講師を務めるとんちゃんの有働太貴(うどう・たいき)さんのほか、金八寿司の安藤和人(あんどう・かずと)さんら料理のベテランが協力しました。

 メニューの内容は、前菜は「伊勢えびのキッシュ」と「カンパチのブルスケッタ」、魚料理は「島浦鯛のポワレ」、「鯛の塩釜焼き」、「伊勢えびの味噌汁」の3品、肉料理は「よっとんのピザ職人風」と「宮崎牛のすき焼き」、デザートは季節の果物を添えた「ノベガクブリン」です。

 試食会では料理を担当した生徒達が工夫した点などを紹介したほか、「鯛の塩釜焼き」では、生徒達が焼き上がった塩釜をハンマーで叩いて割り、ナイフとフォークで皮や骨を丁寧に取り除いて提供するパフォーマンスもありました。参加者は各料理の味や見た目はもよとり、島野浦らしさ、素材調達のしやすさなどを審査し、感想や改善点をアンケートに記入しました。

 11月17日には調理科生が島野浦を訪れ、島の人たちに今回のメニューを伝授し、さらにブラッシュアップして12月に予定するモニターツアーに提供するメニューを考案します。

【調理科3年生・渡部可蓮(わたなべ・かれん)さんのコメント】

みんなで協力して創り上げたメニューなので、いい思い出になりました。自分は鯛の塩釜焼きと伊勢えびの味噌汁を作らせていただきましたが、すごくいいものになっています。延岡ならではの、日本を代表する鯛や伊勢えびなどをふんだんに使っているので、海の味をたくさん感じてほしい。

【しまプロ理事・西口美穂子さんのコメント】

島の食材をこんな素敵な料理にしてもらって高校生に感謝の気持ちでいっぱいです。島の人でも作りやすいように考えてくれているので、きょう見た感じでは作れそうだなと思っています。調理のしかたをちゃんと聞きながら島で実際に出せるメニューにしていきたい。

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