かわまち交流館で落成式 延岡

延岡市大貫町のあゆやな食事棟跡地に完成した「かわまち交流館」の落成式と内覧会が4月22日、現地で行われました。施設の利用開始は4月28日から。オープンを記念し28、29日の両日は「のぼるくん かわまちフェスタ」が開かれ、2日間限定のかわまち食堂が開設され、あゆのつかみ取り、わくぱくのぼりざるなどの多彩なイベントが予定されています。

落成式では、読谷山洋司市長が「食を切り口とした地域の再生が大変重要になっていくなか、鮎、鮎やなは一つの代表的な切り札となります。鮎がない季節にも有効に活用していただき、地域経済の再生につなげていく幕開けにしていきたい」と決意を述べました。

また、来賓を代表し県の鎌原宜文副知事が「延岡市では食によって多くの人が集う地域づくりに取り組まれており、この地域にしかない味わいを市民の皆様、観光客などに楽しんでいただくための拠点施設となるかわまち交流館の完成は大変喜ばしい」との河野俊嗣知事のあいさつを代読しました。

建設施工事業者への感謝状贈呈、九州電力によるIHクッキングヒーター2台の寄贈と感謝状贈呈に続き、施設の指定管理者となる延岡観光協会の谷平興二代表理事が、万歳三唱に替え「延岡一番、鮎やな日本一」の掛け声唱和で完成を祝いました。鏡割りや延岡タパスの試食会もありました。

 

建物は木造2階建てで延べ床面積約593・48平方メートル。1階に大広間(約112平方メートル、最大110人収容)と掘りごたつ式の窓際席(約26平方メートル、30人)、ガラス越しに調理風景が見られる厨房、待合室、観光案内スペース、トイレ。2階に広間(約79平方メートル、最大80人収容)、更衣室、トイレがあり、客席数は最大220席となります。事業費は約1億5000万円で、施設の管理は一般社団法人延岡観光協会が受け持ちます。

交流館は、国土交通省が管理する河川敷にあるため、本来は常設構造物は建てられませんでしたが、平成28年11月に「都市・地域再生等利用区域」に指定されたことで、常設が可能となりました。

利用料金は条例により定められ、有料で食事の提供や食品の販売をする場合、10月1日から12月の最初の日曜日までは1日当たり13万円から売上額の18・4%まで、それ以外の期間は1日当たり5000円から売上額の7%まで。その他の目的で利用する場合は、広間が1時間当たり700円、窓際席が同500円、厨房が同700円。

交流館下の河川広場も、販売、興行、競技会や展示会などの目的で使用する場合には使用許可申請と利用料金が必要となります。販売目的の場合は1日当たり4平方メートルに付き150円、興行目的の場合は同1平方メートルに付き5円、競技会などの場合は同1平方メートルにつき2円――などとなります。詳しくは延岡観光協会(電話0982-20-5010)へ。

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