タルなし「直ちゃん」直伝のチキン南蛮の作り方学ぶ  エンクロスで特別イベント

延岡駅前複合施設「エンクロス」のオープン記念特別イベントとして4月17日、タルタルをかけないチキン南蛮の元祖店「直ちゃん」(栄町)による「チキン南蛮の作り方教室」が、同館1階のキッチンスペースで開かれました。各6人定員で3回に分けて開催し、市内外から集った主婦らが〝行列ができる店〟の秘伝レシピを学び、またその味を堪能しました。

エンクロスからの要請を、「延岡の活性化の一助になれば」と同店3代目の後藤弘匡(ごとう・ひろただ)さん(32)が快諾して実現しました。計18人の定員は、公募して3日で満席になったそうです。今後の開催予定はなく、1回限りのスペシャルなイベントでした。

オープン後初使用となったキッチンスペースは、受講生6人と対面しながら調理手順などを教えることができ、受講生でなくても教室の様子を周囲や2階から見学することができます。後藤さんが店以外で秘伝のチキン南蛮を調理するのは初めてだそうで、最初は緊張していましたが、次第に慣れてきたのか時折りジョークを挟みながらの楽しい指導風景となりました。

受講生は調理する後藤さんの側に行き、鍋をのぞき込んだりしながら、表面の衣の付け方や、揚げる温度と時間などを熱心にメモしていました。最後はできたてのチキン南蛮と行縢米で作ったおにぎりに舌鼓を打ちました。

高千穂町から夫婦で参加した女性は「美味しくて楽しいイベントに参加できてラッキーでした。またこういう機会があれば、ぜひ参加したい」と話していました。

「直ちゃん」は、初代・後藤直さんが昭和40年、栄町に開設したお店。直さんは当時、祇園町の裏通りにあった洋食屋「ロンドン」を手伝っていた際に、まかない料理に出ていたチキン料理を自分流にアレンジして自分の店で提供しだしたのが「チキン南蛮」の始まりとされています。タルタルソースがかかっていないのが大きな特徴です。その味は、2代目の後藤浩一さんから弘匡さんへと引き継がれています。

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