日向市を代表する観光スポット・日向岬の馬ヶ背展望所にこのほど、ガラス張りの展望スポットが完成しました。愛称は、全国から応募のあった1794件の中から選ばれた「スケルッチャ!」に決まりました。
日豊海岸国定公園の南端に位置する日向岬。火山の噴火により吹き出た溶岩が急激に冷え固まってできたと言われる柱状節理の海岸線が約5キロメートル続き、その中に、柱状節理の荒々しい岩肌の馬ヶ背があります。
馬ヶ背は、海から見ると馬の背のように見えることからこの名が付いており、遊歩道先端の日向岬展望台まで行くと、視野を遮るもののない太平洋の大パノラマが開け、地球が丸いことが改めて分かるすばらしい眺望が広がります。
途中、日向灘の荒波に削り取られた断崖絶壁は圧巻で、奥行き200メートル、幅10メートルの海水路をはさみ、高さ70メートルの柱状節理の絶壁が立つ絶景は、目もくらむほどです。
完成した展望スポットは、従来の展望所を強化ガラスなどを使ってスケルトン仕様に改修したもので、幅3・3メートル、奥行き1・8メートルの突き出し部分を設置。手前の足元には風抜きのグレーチング、前方側面は強化ガラスを使用することで眺望を確保しています。
訪れた観光客らは「足元がゾッとする」「怖っ!」などとスリリングな眺めに歓声を上げていました。