県内出身の一流シェフが地元食材のフルコース提供 ひむか食サミット

首都圏で活躍する宮崎県出身の“宮崎シェフズクラブ”の6人のオーナーシェフを招き、延岡地域の食材にこだわったスペシャルディナーを提供する「-日本のひなた-ひむか食サミットinのべおか」が2月28日午後6時から、延岡市紺屋町のホテルメリージュ延岡で開かれました。県内外から出席した253人(うち市外51人)が、一流シェフの料理を堪能しました。

延岡地域の食材の販路開拓、調理技術の向上や人材育成を図り、「ひむか地域」全体の経済振興と活性化に寄与することを目的に延岡市、延岡商工会議所、延岡商工会議所など7団体が実行委員会を組織し、初めて開催しました。

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招いたのは、日之影町出身でフレンチレストラン「アラジン」(恵比寿)のオーナーシェフ・川崎誠也さん、川南町出身で恵比寿と丸の内に「レストランモナリザ」を開く河野透さん、日向市出身で赤坂で日本料理「かさね」を開店する柏田幸二郎さん、国富町出身で「洋食かわごえ」のオーナーシェフ・川越定利さん、高千穂町出身(延岡西高卒)で中華の「チャフーン」で総料理長を務める岡原正臣さん、宮崎市出身で「パティスリー・ラ・ノブティック」を開店するパティシェの日高宣博さんの6人。河野さん、柏田さん、岡原さんは県の「みやざき大使」、柏田さんは日向市の「へべす大使」に任命されています。

提供したメニューは、順に「イワシのライスコロッケ 洋食かわごえ風」(川越さん)、「前菜盛り合わせ春の予感 かさねの力」(柏田さん)、「ふるさと延岡の春の香り スルスルスープ岡原スペシャル」(岡原さん)、「門川金鱧のムースと延岡産原木椎茸 アラジンマジック」(川崎さん)、「延岡獲れ鹿ロース肉のポワレ甘酢っぱいポワブラードソース」(河野さん)、「ひむかフルーツたっぷりのノブティックスペシャルデザート コーヒー」(日高さん)の6品。

会場内では、大型モニターで調理室の模様が見られる仕組みになっており、料理の合間にはそれぞれのシェフがメニューを説明。延岡学園高校調理科生や市内のレストランのシェフらがサポートスタッフとして配膳や、皿を引くなどの作業を受け持ちました。

延岡市内で料理教室を開く新田範美さんは「どの料理も素材の味が十分に生かされていました。特にソースとのコラボが素晴らしく、素材とソースがマリアージュしています」と、感嘆した面もちで話していました。

料理のコンセプトは次の通りです。

▽「イワシのライスコロッケ 洋食かわごえ風」

土々呂港で水揚げされたミノエビ(ガラエビ)の頭で濃厚なソースを作り、ミノエビ、貝の小柱、ウルメイワシで作ったコロッケに、ミノエビのソースをかけて仕上げた温かい前菜。

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▽「前菜盛り合わせ春の予感 かさねの力」

行縢産の早掘り竹の子、ひむか海やまめとその黄金イクラ、北方産の菜の花を入れ、春をイメージした冷前菜です。

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▽ふるさと延岡の春の香り スルスルスープ岡原スペシャル」

北方産春菊と延岡産ほうれん草の緑のスープの上に、クコの実のソース、柚子で春を演出した茶碗蒸し風のスープで、具材には日向灘産の大はまぐりを使いました。

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▽「門川金鱧のムースと延岡産原木椎茸 アラジンマジック」

門川産金鱧でムースを作り、延岡産原木椎茸に載せました。ムースは鱧の骨と内臓で手間暇かけて出汁をとり、バター、生クリームを加え、鱧の旨さを一層引き立てました。

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▽「延岡獲れ鹿ロース肉のポワレ甘酢っぱいポワブラードソース」

北川産鹿のロース肉をステーキにし、パセリ入りのパン粉を載せ、焼き色を付けました。また、延岡・小川地区産カブを切り抜き、鹿のもも肉を煮込んで詰めました。ソースは鹿の骨から出汁をとり、コショウをかけ、甘酸っぱくしており、バルサミコ、赤ワインビネガーを長時間煮詰めて酸味を出しました。

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▽「ひむかフルーツたっぷりのノブティックスペシャルデザート コーヒー」

北方産完熟金柑を使い、レアチーズの焼きチーズケーキのイメージで、金柑入りの半熟チーズケーキにしました。ソルベは、木イチゴ、イチゴを使いました。

デザート

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