合併10周年を盛大に祝う  延岡市

延岡市が周辺3町との合併から約10年の節目を迎えるのを記念した「合併10周年記念式典」が2月20日、同市の野口記念館で開かれました。合併に伴い旧3町に設置されていた地域協議会の委員120人に対する感謝状贈呈や記念講演などを通して、新「延岡市」誕生からの10年間を振り返るとともに、今後のさらなる飛躍、発展を誓いました。

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10年前の平成18年2月20日に延岡市と北方町、北方町が合併したのに続き、翌19年3月31日に北川町と合併し新「延岡市」が誕生しました。

式典には、約500人が出席。オープニングでは合併時に生まれた延岡小、北方学園小、北浦小、三川内小、北川小の4年生97人が、市歌を斉唱し、盛大な拍手を受けました。

式辞を述べた首藤正治市長は「市長に就任してすぐに北方町、北浦町との合併という瞬間を迎えた。この10年間は、新生延岡市の姿を模索し続けた期間だった」と振り返り、行財政改革の推進、新消防庁舎、新清掃工場建設、新火葬場建設、新最終処分場建設、新市庁舎建設など市民生活に欠かせない施設の整備に取り組んだことを紹介しました。

その上で「最大の成果は高速道路の整備。東九州自動車道は今春にはいよいよ北九州市と延岡市が高速道路でつながることになり、本市のこれまでの歴史の中でも大きな局面を迎えている。高速道路の開通を迎え新たなステージに進むことになるが、合併によりふくらんだ地域資源とその魅力を最大限に活用しながら、活力あるにぎわいのあるまちづくりに取り組んでいく必要がある」などと述べ、「新時代を進めていく鍵は、合併により一つになった豊かな自然環境、歴史、文化、食といった大きな可能性を秘めた地域資源と、市民力に象徴される人材の力が相乗効果を生むことだと考えている」と力説しました。

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祝辞を述べた上田美利市議会議長も「合併10周年を機に地域の連携を深め、市民が一体となり市民の皆さんが誇りに思えるまちづくりに取り組んでいかなければいけない」と、決意を新たにしました。

北方30人、北浦55人、北川35人の計120人の地域協議会委員に対し感謝状が贈呈されたのに続き、合併後の10周年を振り返る記念映像が上映されました。

また、合併時に生まれた市内の小学4年生を対象に募集した「未来へ託すメッセージ」の表彰式もありました。790点の応募があり、北浦小の島津晃司郎君が最優秀賞、恒富小の十亀駿乃丞君、尚学館小の新田雪乃さん、岡富小の池田梨乃さん、一ケ岡小の井戸友美子さんの4人が優秀賞に選ばれ、首藤市長から表彰状と記念品が手渡されました。島津君は、「延岡市の未来に残したいこと」と題したメッセージを元気に朗読しました。

最後には、新「延岡市」の今後のさらなる飛躍、発展を願い、参加者全員で万歳を三唱しました。

記念講演会では、西郷隆盛の曾孫に当たる西郷隆夫さんが「薩摩の原動力となった郷中教育と西郷隆盛秘話」と題し、曾祖母や父から伝え聞いた隆盛の人となりなどに関する秘話を紹介しました。

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