延岡市中小企業振興センターで6月17日、民泊事業講演会がありました。
「民泊」とは、観光客などが対価を支払い、一般個人の住宅に宿泊することを指す言葉です。講演会は、民泊事業による地域の活性化や学校などの教育旅行誘致を図ろうと延岡市が開きました。
講師には、県内の農家民泊先進地である小林市から北きりしま田舎物語推進協議会の冨満哲夫会長が招かれ、協議会の取り組みを紹介しました。
小林市、えびの市、高原町の農家で構成される北きりしま田舎物語推進協議会は、農家民泊をはじめとする、体験型観光、グリーン・ツーリズムの推進を行っている会員が情報交換や事業での連携を強化し、地域を活性化しようと2006年(平成18年)に設立しました。
冨満さんによると、関西圏の学校では修学旅行に日程の中に「農家民泊」を組み込むところが増えてきていて、体験した子供たちからは「農家民泊が一番楽しかった」などの感想も届いているそうです。
冨満さんは、農家民泊の良さについて「小さい農家や高齢の農家、過疎地・へき地でもできること」などについて説明し「田舎であればあるほど、訪れた人たちは喜びます」と話しました。
また、農家民泊をすることによって生まれる効果として「交流を通じて、地域の高齢者が元気になります。経済効果も上がり、都市圏からの移住者も期待できます。延岡市でも民泊事業を進めてほしい」と参加者に呼びかけました。