東九州自動車道沿線の佐伯市、延岡市、門川町、日向市の3市1町が県境を越えて連携し、特産の岩ガキを活用した観光PRキャンペーンに取り組む「日豊海岸岩ガキまつり」がスタートしました。“岩ガキ前線北上中”をキャッチコピーに、スタート時期を南から順にズラしながら、海辺のカキ小屋やお食事処で提供することで、これからの夏季(かき)が旬の岩ガキ=東九州地域というイメージ定着を図ります。佐伯市が一昨年から単独で「カキまつり」をスタートさせ、昨年から4市町が連携して開催しています。5月1日に延岡市北浦町の牡蠣家でスタートを記念したお披露目会が行われ、沿線観光協会の代表らが意気込みを語りました。期間は8月31日まで。期間中は、豪華なグルメセットなどが当たるスタンプラリーを開催しています。
岩ガキは、冬が旬のマガキと異なり、産卵を迎えるお盆ごろまでが旬とされる夏場のカキ。さまざまな栄養素が多量に含まれ“海のチーズ”と呼ばれています。特に、日豊海岸の岩ガキは、黒潮からのミネラル豊富な海水と、緑豊かな山々から流れ出したミネラル豊富な雨水によって、大粒で濃厚、クリーミーな味わいになるのが特徴。一帯では近年、養殖も盛んです。
主催するのは、日向市・門川町・延岡市の観光協会で組織するひむか日豊海岸観光推進協議会と、佐伯市観光協会。参加店は昨年より3店少ない21店で、内訳は佐伯市7、延岡市7、門川町1、日向市6。各店では豊後水道もしくは日向灘で育った岩ガキを使い、各店それぞれがオリジナルメニューを提供します。開催時期は地域によって異なり、日向市・門川町が4月から、延岡市が5月から、佐伯市が6月からになります。
お披露目会では延岡観光協会の谷平興二代表理事が、「昨年は期間中に1万2千食を提供できましたので、今年は1万5千食を目標に食で来訪者を呼べるような大きなイベントにしていきたい」と抱負を語りました。
試食した2017延岡若鮎レディ桑田彬子(くわた・あきこ)さん(29)は、「クリーミーでプリプリしてとても美味しいです。イベントなどいろんな機会を通じて岩ガキの美味しさをPRしていきたい」と話していました。
期間中、加盟店で食事をしてスタンプを押してもらい、エリア内の対象観光施設でスタンプを押してもらい応募すると、3万円、1万円、5千円、千円相当のグルメセットが当たるスタンプラリーに参加できます。
詳しくは佐伯市観光案内所(電話0972-23-3400)か延岡観光協会(電話0982-29-2155)まで。