「神さん山」に新しい鳥居が完成  延岡市北川町のパワースポット

国内屈指の磐座(いわくら)とされ、宮崎県を代表するパワースポットとして知られる延岡市北川町祝子川の「神さん山」の鳥居が1月26日、新しくなりました。築25年以上が経過し、老朽化して倒壊する恐れがあったことから、この場所を30年以上にわたって守り続けてきた日本治水株式会社(綾町)代表取締役の宮脇秀子さん(70)が、一昨年に亡くなった夫で同社前社長の宮脇淳一さん(享年68)の3回忌に合わせて建立、寄進したものです。宮脇さんは「鳥居の建て替えは亡くなった夫の遺言でもありました。ようやく念願が叶って本当にうれしい」と喜んでいます。

完成した鳥居は、ヒノキ製で柱の直径が20センチあり、貫までの高さ2メートル、笠木までの高さ2・7メートル、根元部分の柱と柱の間が2メートルあります。腐食を防ぐため、笠木の上部は銅板葺になっています。宮脇さんが太平洋建設株式会社(宮崎市)に依頼して造りました。

建立に当たっては、日本治水や太平洋建設の関係者に加え、地元・祝子川地区の住民、交流のある鹿川地区の住民、NPO法人ひむか感動体験ワールドの代表、北川町の地域おこし交流隊員ら総勢22人が参加。前日に老朽化した鳥居の撤去と柱を立てるための穴掘りなどを行い、26日に新しい鳥居の部材を運び込み、参加者による神事を行った後、建立作業に取りかかりました。

宮脇さんによると、宮脇さん夫妻と神さん山の出合いは昭和61年ごろで、日本治水が製造・販売する水処理装置「エルセ」に使う特殊セラミックスの原料となる堆積岩ホルンフェルスが祝子川地区で産出されることから、その原料探しの際に立ち寄った際に神さん山の存在を知りました。

もともとこの場所は明治18年から昭和30年まで、麓の水流地区にある祝子川神社として祀られていた所でしたが、祝子川神社が麓に戻されてからは立ち寄る人もなく、地元民が整備した240段の石段や巨石の前の広場なども雑木や雑草が生い茂り、荒れ放題の状態だったそうです。

宮脇さん夫妻は、大崩山の案内人をしていた石本俊一さん(故人)・烈子さん夫妻ら地元民の協力で石段や広場周辺の整備に取りかかるとともに、毎月13日を祭日に決めて毎月お参りに来るようになりました。建て替え前の鳥居は25年ほど前、宮脇夫妻、石本夫妻、俊一さんの父・勝美さん(故人)らによって建てられたものでした。

神さん山は、高さ24メートルの巨石とその3分の2程度の大きさの巨石2つが重なり合い、幅30メートルの岩屋を形成。その根元に高さ約2メートルの三角形の神石が鎮座しており、その壮大さと荘厳さが訪れる人を圧倒します。縄文時代の遺跡(巣ノ津屋洞窟遺跡)とされ、周辺からは鏃(やじり)や土器片なども出土しています。

昨年11月25日には、日本を代表するヴァイオリニスト・古澤巌さんと、西郷隆盛の弟・従道の子孫に当たるチェリスト・大藤桂子さんを招き「神さん山 神の音コンサート」が開かれています。

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