• 2018.1.29

読谷山氏が激戦制し初当選  延岡市長選

任期満了に伴う延岡市長選挙は1月28日、投開票が行われ、新人で元総務省官僚の読谷山洋司(よみやま・ようじ)氏(53)=無所属=が、同じく新人で前県総合政策部長の永山英也(ながやま・ひでなり)氏(60)=無所属、公明・民進推薦=を、ともに投票者数の半数近い2万5千票以上を獲得するという大接戦の末、わずか567票という僅差で抑え、初当選を果たしました。得票は読谷山氏が2万6094票、永山氏が2万5527票。当日有権者数は10万4500人(男4万8621人・女5万5879人)。投票率は49・68%で、過去最低だった前回(44・68%)より5・00ポイント上がりましたが、前々回に比べ10・58ポイント低いものにとどまりました。

 

3期12年務めた現職の首藤正治市長の退任表明で、新人2人の一騎打ちとなった今回の選挙は、組織に頼らない草の根選挙を展開した読谷山氏と、公明、民進をはじめ数多くの経済団体や労働団体から推薦を受けた永山氏が、市民を2分する激しい選挙戦を展開しました。

読谷山氏は、総務省や岡山市副市長などの行政経験に加え、地場の中小企業者だった経験をもとに、市民の現金収入を増やす、市民の暮らしを守るなど7つの提言を掲げ、「何も変わらない延岡を選ぶのか、それとも変えるのか2つに1つの分かれ道の選挙」と訴えてきました。

一方、永山氏は、口蹄疫復興対策局長として、その終息、復興に手腕を発揮したことや、商工観光労働部長としてIT企業を多数誘致するなど、県職員としての実績を前面に出し、「前例は自らつくる! チャレンジする市役所をつくる」と強調。「延岡の特性・可能性を活かした政策立案力、組織を動かし仕事を進める力、外の力を延岡のために活かすネットワークと活用力」をもとに「本当に延岡を変えるのは永山ひでなり」と、支持拡大を訴えました。

 

「市民が主役の延岡がスタート」と読谷山氏

 

無鹿町の国道10号沿いにある読谷山氏の選挙事務所には、開票前から多くの支援者が集まり、一喜一憂しながら大激戦の開票結果を見守りました。午後10時半過ぎ、当確の報が入ると、あちこちで歓声が上がり、万歳したり、支援者同士が抱き合ったりして吉報に湧きました。

初当選した読谷山氏は「今日の勝利は市民の皆様方の勝利です。古い延岡はもう終わりました。新しい延岡のスタートです。当選のうれしさというよりも緊張感がみなぎっています。今日からまた皆さんのお力、いろんなご意見・ご助言をいただき、市民が主役の延岡を創らせていただきたい」と喜びを語りました。

一方、僅差で敗れた永山氏は「全力を尽くしましたが力及ばず残念です。私の不徳のいたすところであります」と、淡々と敗戦の弁を述べました。

 

読谷山氏の当選後のインタビュー内容は次の通り。

――今の率直なお気持ちを。

【読谷山氏】多くの方々が「変えなくてはいけない」と思われた結果が、こういう結果に表れたと思います。私たちのチームでも女性の方たちに大変活躍していただいた。女性=生活者の目線ということで、特に生活者の目線を大事にした市政をしてもらいたいという期待の表れだと思います。そういうことも噛みしめながら、今後は選挙中に掲げたた公約を一つひとつ確実に形にしていきたいと思います。

――選挙戦を振り返って、どのように思いましたか。

【読谷山氏】多くの人たちが変えないといけないとは思っている一方で、「どうせ変わらない」という諦めのようなお気持ちの方も多かったのも事実です。それが「諦めなくてもいいんじゃないか」と思っていただけたことが今回の結果につながっていると思います。今回の結果によって、多くの方々がいろんな分野で勇気を持って前進していくきっかけになったのではないかと思います。

――市長として市政をどのように担っていきたいと思っていますか。

【読谷山氏】公約に掲げさせていただいた現金収入を増やすという話、雇用の場をつくる、産業を強くするという話、あるいは第一次産業の振興、合併して悪くなったという3北の状態を止めるという話などなど、やらなければならないことがたくさんあります。議会の皆様方にもご理解いただきながら、真摯に、そしてとにかく全力投球して公約を一つひとつ実現していかなくてはいけません。自分のやるべきことを考えると、喜ぶとか「うれしい」というより、「真剣勝負が始まった」という緊張感が大勢を占めています。「しっかりやらな」という緊張感でいっぱいです。

――投票率が50%切った点についてどう思いますか。

【読谷山氏】大変残念でした。自分の訴える力が足りなかったのかな、もう少し皆さんに関心持ってもらわないといけなかったかなと思っている所です。これについては今後、さらに自分が力をつけて、投票率をさらに高くするような伝え方、市民の皆さんの共感を得るにはどうしたらいいかということが課題なんだろうなと思います。

――得票が500票余という僅差になったことをどう考えますか。

【読谷山氏】私に投票されなかった方も、方向性自体に大きく反対されているということでも決してないと思いますので、(訴えてきた提言を)着実に実行し延岡が良くなる、経済が良くなる、人口減少に歯止めがかかるということを果たしていくことで、皆様方のご理解をいただけると思います。この結果は「しっかり仕事やれ」という意味だと受け止めています。

――4年間の任期の中で、最優先にやりたいことは何ですか。

【読谷山】掲げたこと全てが最優先で、全ての分野に全力で取り組みます。人口減少に歯止めをかけるためでもありますが、現金収入を増やす、市民の皆さんがその実感が得られるようなことはなるべく早く効果を出させてあげたい。特に安く暮らせる延岡に変えるということについては、なるべく早く皆さんに実感を持っていただくように頑張らないといけないなと思っています。ほかの施策も早いうちからスタートダッシュかけないと成果が上げられませんので、全ての分野においてフル稼働していかないといけないなと思います。

――駅前の複合施設についてはどう考えていますか。

【読谷山】まだ指定管理者に対する委託料が決まっていないという答弁になっていますが、建物は間違いなく完成に向かって動いているわけで、今までの議論の積み重ねをよく検証しないといけないと思います。市民の皆様に必ずしも情報が公開されないなかで物事が進んでいるということですので、検証した上でどういう答えを出していくのがいいのか、非常に難しい問題だと思います。とにかくまず今までの議論の積み重ねについて検証を行い、その上で駅前の拠点として中心市街地が蘇るために何をすべきかについて、新しい視点で考えさせていただくということなのかなと思います。とにかくよく調べさせていただかないと、今の時点では断定的なことは言えないと思います。

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