延岡市内唯一の企画画廊「ギャラリーかわなか」(川中啓二代表、伊達町)が、県道稲葉崎平原線の拡幅工事に伴い約50メートル北側に新築移転した。移転オープンを記念し4月17日から絵画展を開く。25日まで。
71年前に書店「川中誠光堂」として創業。平成6年から企画画廊となり、油絵から版画、掛軸、工芸品など年に15回程度の企画展を開催してきたほか、貸ギャラリーやアートレンタル業務も行っている。
展示室は旧店舗とほぼ同じ約40平方メートルだが、天井高が約3メートルあり、開放的になった。また、来場者が気軽にお茶を飲んだり談笑したりできる喫茶室や、個展の作品を収蔵したり、貸ギャラリーとしても利用できる収蔵スペースなども完備している。
17日から始まる記念絵画展には、九州を中心に北海道、愛知県などで活躍する同ギャラリーゆかりの作家7人が、オープンに合わせて描いた新作など42点が展示・販売される。そのなかには、日向市出身の日高康志さんの人物画や、大分県国東市在住の長岡卓さんが描いた祝子川沿いの風景、日賀野兼一さん(福岡県飯塚市在住)のファンタジーな作品などがある。
川中さんは「天井を高くしたことで広く感じるし、大作も展示できるようになった。喫茶室もあるので、新しいギャラリーではぜひゆったりとした豊かな時間を過ごしていただきたい。アートや歴史・文化に関心のある人たちがたくさん集まる場所になっていくとうれしい」と話している。
記念絵画展は午前10時から午後6時まで。詳しくは同ギャラリー(電話0982-32-4036)へ。