延岡市北浦町の下阿蘇ビーチに8月1日、同市の地域おこし協力隊員夫婦が運営するカフェ「SHIMOASO CAFE」がオープンする。
下阿蘇ビーチは、環境省の快水浴場100選で九州唯一の特選に選ばれるなど美しい景観が人気のスポット。周辺には道の駅北浦やケビン、常設テント、テニスコートなどを完備したキャンプ場・浜木綿村などがあり、夏場を中心に大勢の人が訪れる。
カフェを開いたのは昨年5月、同市の地域おこし協力隊員(北浦町担当)に就任した田村雄貴さん、かおりさん夫妻。結婚5年目の2人は、趣味のサーフィン好きが高じて、「サーフィンで有名な日向市の近くで働きたい」と神奈川県川崎市から移住してきた。雄貴さんは7月22日付けで協力隊を退任したが、かおりさんはカフェを手伝いながら今後も協力隊員として地域の観光資源に関する情報収集や発信を行っていく。
2人が生まれた35年前にできたビーチサイドの遊休施設・マリンハウスを改修したカフェからは、ビーチが一望できる。自然養鶏卵を使ったミルクセーキや、混ぜると色が変わるバタフライピーティー(青いハーブティー)、下阿蘇で採れた塩を使ったソルティドック、「下阿蘇ブルー」と名付けたオリジナルカクテル、練乳無料のかき氷各種、フランクフルトなどのドリンク&軽食を味わいながら、のんびりとした時間を過ごせる。
田村夫妻は大型犬を飼っていることもあり、カフェを利用する愛犬家が無料で利用できるドッグラン「わんわん広場」も併設した。
店内には雄貴さんが趣味でそろえた音響設備を完備。「新型コロナウイルスの感染状況をみながら、時期を見てライブイベントなども開きたい。愛犬家、ミュージシャンなど、今まで下阿蘇に縁のなかった人にもぜひ来て欲しい」と話す。
東京都世田谷区生まれのかおりさんも「延岡での暮らしは想像した以上に快適。特にプライベートは最高にハッピーで、所得は減少したが生活の質は上がった気がしている」と笑顔だ。
周知期間として7月23日にプレオープンしたが、「トイレに行く時間もないぐらい忙しかった」という。グランドオープンする8月1日には午前10時から記念式典があり、延岡市長らも参列しアトラクション、テープカットなどが行われる。
8月2日からの営業時間は午前9時~午後5時。月曜日と火曜日が定休日。詳しくは同店(℡0982-27-0483)へ。