宮崎・門川町の「桃源郷(とうげんきょう)岬」のアジサイが満開となり、大勢の来場者の目を楽しませている。今年は例年に比べ開花が遅かったが、花の状況は近年になく良好で、6月末まで楽しめるという。
遠見半島東端にある私設庭園、桃源郷岬には80種類約200万本のアジサイの花があり、アジサイの名所として毎年、週末を中心に県内外から見物客が絶えない。
同園は、自動車販売店を営む川崎清郷(せいごう)さんが、1998年ごろから整備してきた。20万平方メートルの広大な敷地ではアジサイのほか、ジャカランダ、ブーゲンビリア、ツツジ、10種類170本のスイレンなどが満開になっている。そのほかモモ1000本、カエデ1000本、ヤブツバキ数千本、梅、桜など四季折々に楽しめる木が植えられている。
園内には青や紫、白、ピンクといったさまざまな色や形のアジサイが無数に開花。太平洋を望む展望デッキ周辺は、好天の日には海の青さと花々の色が絶妙のコントラストを呈している。
スイレン池ではピンクや赤、白のスイレンの花が咲き始め、数万匹のニホンメダカやオタマジャクシ、イモリの姿も観察できる。約20種類のトンボも飛び交い、子どもたちにも人気だ。
川崎さんは「アジサイの花の付きが近年になく多く、ジャカランダやブーゲンビリアも満開状態。新型コロナの感染予防の観点から、県外からの大型バスの来場を遠慮してもらっているので、今年はのんびりと散策できると思う」と話している。
開園時間は8時~17時。入園料は1000円(中学生以上)で、2回目以降は300円になる。詳しくは桃源郷岬(TEL 0982‐63‐5757)へ。