大相撲東関部屋(あずまぜきべや、東関大五郎親方)の延岡合宿が12月2日から、延岡市西階運動公園東芝広場特設会場で始まった。今年で10回目の延岡合宿で、冬巡業延岡場所で稽古休みとなる7日を除く毎日、午前8時から同11時まで朝稽古が行われる。10日まで。
延岡合宿は大貫診療所の榎本雄介院長が、東関大五郎(潮丸元康)親方と10数年来の交流があることから、「相撲を通じてまちを元気にしたい」との思いで10年前に実現。今年も実行委員会を組織し準備を進めてきた。
今年は、9人の力士が合宿に参加。東関親方が病気で延岡入りできず、期間中は部屋付の振分親方(元小結・高見盛関)が指導に当たる。
例年に比べ比較的暖かななか、稽古に先立ち神事が行われ、振分親方や延岡合宿実行委員会の榎本雄介委員長、読谷山洋司市長が出席し、土俵を清め、期間中の安全を祈った。
神事のあと、主催者を代表して榎本委員長が「いよいよ大相撲ウイークが始まる。2009年に始まった延岡合宿も10回目を迎え、その記念も兼ねて期間中の7日には10年ぶりとなる大相撲延岡場所冬巡業が行われる。この合宿で稽古を重ねて、自分の地元に堂々と帰れるような成績、番付で来年を迎えてほしい。延岡に来られない師匠に元気を届けるためにも火の出るような稽古を展開してほしい」と力士達たちにげきを飛ばした。
読谷山市長も「今年の締めくくりと来年に向けて力をつけてもらうスタート地点となることを念願している」と期待を寄せた。
これに対し振分親方は「力士たちは延岡合宿で、先場所の成功と反省を踏まえ、次の場所に向け力を付けていく思う。7日の延岡巡業では先発親方としての仕事もあり、至らぬところもあると思うがよろしくお願いします」と話した。
このあと力士たちは土俵に上がり、シコを踏んだりして入念にウォーミングアップをこなした後、ぶつかり稽古などで汗を流した。稽古のあと、来場者にチャンコ鍋が振舞われ、長い列ができた。
延岡合宿では今後、8日にもちまきとちゃんこ鍋販売会(200食予定、1杯300円、おにぎり付き500円)、9日に体験入門とちゃんこ鍋販売会(同)が行われる。10日午後7時からは、キャトルセゾンマツイで市民交流パーティー(会費5000円)が開かれる。