「第22回のべおか天下一薪能」が10月6日、延岡総合文化センターでありました。
「天下一薪能」は、NPO法人・のべおか天下一市民交流機構が、延岡の歴史・文化を活かした新しい地域づくり・ブランドづくりを通じて、地域の情報を広く発信するとともに、地域の人々にふるさとへの愛着と誇りを持ってもらおうと、平成9年度から開催しています。
のべおかこども能プロジェクトの子供達は、仕舞「岩船」、「猩々」、「舎利」を披露、子供達の凜とした所作に観客から大きな拍手が贈られていました。
子供達のあとには、能「羽衣」、狂言「太刀奪」が披露され、観客は天下一の舞台に引き込まれていきました。
今年最後の演目は能「恋重荷」が上演されました。
恋重荷は、身分の低い年老いた男が身分違いの女御に恋をしますが、その恋心を弄ばれ怒りの中で命を落とします。その後、老人は悪霊となって現れて女御を責め立てますが「弔ってくれるのであればあなたの守り神となろう」と女御に伝え去っていく、という物語です。
今年は、台風の影響で会場が延岡城址二の丸広場から延岡総合文化センターでの公演となりましたが、およそ1200人が優美の世界に酔いしれました。