延岡市健康長寿推進市民会議と延岡市は6月25日午前9時から、西階町の金堂ケ池周辺でクアオルト健康ウオーキング体験会を開催します。
金堂ケ池ウオーキングコースは、「クアの道」に今年度認定予定の市内2コースの一つ。ドイツのクアオルト(療養地)で治療に利用される〝気候性地形療法コース〟の基準を踏まえ、日本の自然環境や気候に合わせ路面の傾斜や変化、安全対策などを備えて専用コース化したものを「クアの道」として認定しています。九州では大分県由布市と同市の2市のみの認定です。
延岡市は昨年度、日本クアオルト研究所と太陽生命が実施する「太陽生命クアオルト健康ウオーキングアワード」に応募。健康長寿まちづくりへの取り組みが評価され、優秀賞に輝きました。全国では同市のほか、静岡県小山町が受賞しました。
これにより、日本クアオルト研究所から「クアの道」整備にかかる、コース設計、総合案内板・標識・サインの整備、マップ作成、啓発リーフレット作成、専門ガイド育成講習開催などに関する費用負担を寄付という形で受けることが決定。今年4月に実施した適地調査で、9カ所の候補地のうち金堂ケ池コースと、ビーチの森須美江・須美江海岸コースが「クアの道」に認定されました。
クアオルト健康ウオーキングの実施に当たっては、認定された「実践指導者」が参加者に歩き方などの実践的指導を行います。脈拍チェックポイントで脈拍の測り方とその意義の指導、ヤッホポイントでは声の出し方とその意義の指導も行います。
さらに、クアの道の普及や、実践指導者のサポート、イベント時の業務補助などの役割を担うボランティアの「普及員」を養成。地域住民の健康づくりはもとより、地域資源や自然環境のPR、交流人口増加による観光振興などにつなげていく方針です。
今回の体験会はその第1弾。27日までに普及員、実践指導者の講習会も開催予定です。11月11日には認定記念式典とコースお披露目会開催を計画しています。
市健康長寿推進係の岩佐正文係長は「市民の健康づくり推進のための取り組み。今回認定された2コースのうち、須美江コースは全国的にも珍しい海沿いのコースとして高い評価を受けた。11月のお披露目会にはぜひ多くの市民に参加してほしい」と呼びかけています。
当日は午前8時半から西階陸上競技場で受け付け。同9時から講習のあと、10時から体験ウオーキング。金堂ケ池は、西階運動公園西側にあり、周回する1・2キロの遊歩道やクロスカントリーコースが整備され、多くの市民が健康づくりに利用しています。詳しくは市健康長寿まちづくり課・岩佐さん(電話0982・22・7088)へ。