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「日向岬の柱状節理」を国の天然記念物に指定  文化財審議会

国の文化財審議会(馬淵明子会長)は11月17日、日向市の「日向岬の柱状節理(ちゅうじょうせつり)」を国の天然記念物に指定するよう文部科学相に答申しました。指定されると、県内の国指定天然記念物は51件(全国1027件)となります。また、日向市の細島験潮場と、綾町の綾陽校(りょうようこう)記念館の2件を国の登録有形文化財として指定するよう答申しました。県内の国の登録有形文化財は89件となります。

日向岬は宮崎県日向市の細島半島に位置。高さ約50メートルの断崖を含む複雑なリアス海岸が約4・5キロにわたって連続しており、太平洋からの波による侵食で入り組んだ海岸が形成されています。約1,500万年前の九州東部の大規模な火山活動による火砕流堆積物で、高温の火砕流が広がって堆積して溶結し、冷却する際に柱状節理が発達したものです。答申では「日本列島形成時の巨大火砕流の痕跡、海岸侵食の事例として重要である」としています。

細島験潮場は登録有形文化財に

細島験潮場は明治26年(1893)、旧陸軍陸地測量部が潮位を測るために設置し、国内にある験潮場としては最古となります。