日之影町大字七折の中川集落で、5種類約3万本のチューリップが見ごろを迎えました。春を盛りと咲き誇るチューリップの花や菜の花、山水画の深山渓谷を思わせる雄大な周辺の景観が、訪れた人たちを楽しませています。
中川集落は日之影町の東端、綱の瀬川を挟み、延岡市北方町下鹿川の対岸に位置する小さな集落で、平成12年ごろから稲作を終えた棚田を活用しチューリップの里づくりがスタートしました。
当初は個人による活動でしたが、次第に集落住民へと発展し、平成16年度からは集落内7世帯(男性13人、女性10人)で構成する「中川チューリップの里づくり協議会が主体となり、チューリップ祭りを開いています。
名峰として知られる比叡山(918メートル)、矢筈岳(660メートル)を望む棚田には、赤、黄、白など色鮮やかなチューリップがほぼ満開です。会場を訪れた人たちは、風に揺れるチューリップの花をじっくりと観賞したり、カメラや携帯電話で記念写真を撮ったりして楽しんでいます。
会場では、地元女性会のメンバーらが作っただんごやシイタケなども販売されています。チューリップは今月20日ごろまでが見頃だそうです。
中川集落までは、国道218号の青雲橋東詰から車で約25分の道のりです。 延岡市北方町の下鹿川からもアクセスできます。詳しくは町観光協会(電話0982・78・1021)へ。