優美の世界へいざなう のべおか天下一薪能

城山城址に天下一が舞う「第21回のべおか天下一薪能」が10月7日、延岡城址二の丸広場の特設舞台でありました。
昨年、開催20年と大きな節目を迎えたのべおか天下一薪能。新たなスタートとなった21回目の今回の公演にはおよそ1300人が訪れ、優美の世界に酔いしれました。

 

「天下一薪能」は、NPO法人・のべおか天下一市民交流機構が、延岡の歴史・文化を活かした新しい地域づくり・ブランドづくりを通じて、地域の情報を広く発信するとともに、地域の人々にふるさとへの愛着と誇りを持ってもらおうと、平成9年度から開催しています。

 

 仕舞「嵐山」、「吉野夫人」、「猩々」では、のべおかこども能プロジェクトの子供たちが稽古の成果を披露し、観客から大きな拍手が贈られていました。

 

子供達のあとには、能「三輪」、狂言「清水」が披露され、観客は天下一の舞台に引き込まれていきました。

 

 今年最後の演目は、能「野守」。室町時代に活躍した能楽師・世阿弥の作品です。
旅の途中の山伏と野の番人である野守の老人のやり取りを描いたものです。老人の正体は鬼神で、山伏に頼まれてこの世のすべてを写すといわれる「野守の鏡」を使い、天上界から地獄の世界を見せて地の底へ帰っていきます。鬼神となった野守を演じた片山九郎右衛門さんが鏡を照らすと物語は最高潮に。
終演後、観客からは大きな拍手が送られていました。

 

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