大水害から20年 北川町で防災訓練

延岡市北川町の熊田地区で6月29日、大規模災害に備えた防災訓練がありました。

北川町は、1997年(平成9年)9月に発生した台風19号の豪雨によって町を流れる北川の水が越水、住宅や商店などが浸水し、住民に甚大な被害をあたえました。

訓練は、大水害から20年を迎えるにあたり、もう一度水害への認識を確認し、これまで以上に防災意識と災害への対応力を高めようと実施されたものです。

訓練には、建設業や行政など9つの関係機関・団体およそ60人が参加しました。

kitagawasuigaikunren_2 訓練は、大雨洪水警報が発令され、川の水位があがり熊田地区の堤防が越水するおそれがある、という想定で行われました。

午前は情報伝達訓練があり、午後からは北川水系の小川の堤防で大型土のうを設置する実地訓練がありました。
訓練では、トラックで運ばれてきた重さ1.8トンの大型土のうをクレーン車が釣り上げ、堤防に並べていきました。

kitagawasuigaikunren_3 そのあと、参加者で作った土のうで、大型土のうの隙間を埋める間詰め(まづめ)作業を行いました。

訓練には、北川町内の各区長が見学に訪れ、水害への備えを確認していました。

訓練の後、延岡土木事務所の大坪憲男所長が「河川の整備が進み、洪水に対する安全性は高まっていますが、近年の雨の振り方は私たちの計画を超え、洪水が起こる可能性が十分あります。各関係機関・団体の連携を強化し、常に危機意識を持ちながら災害に対応していきましょう」と参加者に呼びかけました。

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