延岡商業高校(山口博範校長、延岡市桜ヶ丘)の生徒が運用するオンラインショッピングモール「延商まなびや」の企業出店説明会が7月12日、同校で開かれました。同モールは経営情報課の生徒が、授業の一環として構築した本格的ショッピングモール。昨年12月26日に開局し、ウエブサイト上で365日24時間営業しています。平成25年度に文部科学省の新しい学習指導要領に「電子商取引」の授業が採択されたのを機に、静岡県を先駆けに全国で取り組みがスタート。現在、全国で13の「まなびや」が開局しているが、県内の参入は延商1校のみです。
同校では生徒の中から会長、社長、専務、部長、課長などの役職を決め、幹部スタッフと教員で構成する「延商まなびや運営委員会」を毎月開催しながら目標を設定。モールの運営管理はもとより、イベントの企画などに取り組んでいます。
現在、市内を中心に趣旨に賛同した13社が参加し、花束や陶器、漬け物、茶、めがね、藍染ふろしき、季節の野菜などを販売。開局から今年6月末までの実績は、売上高34万5650円、アクセス数1万9544件。そのうちマロンハウス甲斐果樹園(日之影町)の「栗きんとん栗九里」は全国1の売上を誇っています。
出店説明会には17社が出席。生徒たちがモールの内容紹介、出店の利点、出店方法、決済方法などをプレゼンテーションした後、加入希望企業との個別打ち合わせが行われました。
山口校長は「学校と地元企業が一緒になって取り組み地域を盛り上げる試みは、生徒たちにとって生きた教材であり、貴重な体験」と意義を強調。
社長を務める3年生の貴島恋さんは、「今年度は年間売上60万円、新規出店20社が目標。多くの企業に支援、協力してもらい、多くの人達に利用してもらえるよう社員一同努めていきたい。延商まなびやの取り組みを通じ、延岡のものを全国に発信し、延岡を発展させたい」と話しました。
出店の申し込みは同校(TEL0982-32-6348)へ。