延岡商業高校(花盛和也校長・580人)の生徒が運用するオンラインショッピングモール「延商まなびや」が12月26日、開局しました。授業の一環として構築した、ウエブサイト上で365日24時間営業する本格的ショッピングモールで、県内では延商が初参入となります。市内を中心に趣旨に賛同した12社が参加し、花束や陶器、漬け物、茶、めがね、藍染ふろしき、季節の野菜などを販売します。同校では引き続き参加店を募集しています。
平成25年度に文部科学省の新しい学習指導要領に「電子商取引」の授業が採択されたのを機に、高校生による本格的Eコマース・ウエブサイトの取り組みとして、静岡県を先駆けに佐賀、埼玉、滋賀、熊本、広島、三重、愛知県で導入されるなど、全国的に広がっています。
同校では経営情報課の生徒を中心に、会長、社長、専務、部長、課長などの役職を設けた仮想会社として運営し、幹部スタッフと教員で構成する「延商まなびや運営委員会」を毎月開催しながら目標を定め、イベントなどの企画・運営をしていきます。
今年8月、株式会社まなびやと契約締結したのに続き、10月18日に23社が参加して企業出展説明会を開催。その後、開設に向けたPR活動のほか、スタッフ(生徒)が授業中に出店企業との打ち合わせ・取材、商品撮影・画像加工・デザインチェック、ページ制作などを行ってきました。
26日はイオン延岡店でオープニングセレモニーが行われました。花盛校長が「この活動を通じて本物のビジネスのプロである企業の皆様方とふれあい、協働させていただくことで学校の授業では体験できない実践的、体験的でかつ生きた商業教育を学ぶことができると確信しています。この取り組みが延岡の企業や商品を全国にPRするきっかけとなり、少しでも地域貢献につながるとともに、この生徒たちの中から地域経済を担う人材が育つことを願っています」とあいさつ。
来賓を代表し首藤正治市長が「実社会と直結したショッピングモールが立ち上がり、それを延岡のいろんなお店が活用して自社の商品を販売することは素晴らしいこと。高校生は物を売るとはどういうことか、どうすれば物が売れるのかしっかりと学んでほしい。連携して参加しているお店にとっては実際に物が売れた結果が出てこないと連携した意味はなくなってくる。ぜひその両面で成果を上げていただきたい」と期待を寄せました。
社長を務める経営情報課の広瀬翔平社長(18)は「今後はお客様に利用してもらうことが目標となるので、もっと深く『まなびや』について知ってもらい、利用してもらうようにスタッフ一丸となって頑張っていきます。延商の新たな伝統として続けていけるようにしっかりと土台を作っていきたい」と抱負を述べました。
引き続き、首藤市長が実際にパソコンを使い、「延商まなびや」のサイトからトマトジュースなどを購入しました。
セレモニーには、サイトロゴやサイトバナーのロゴのモデルとなったゆるキャラの「チキなん番長」、「みやざき犬」のひぃくんとかぁくんも出席。モールに出店している12社のうち9社の商品の店頭販売会も行われ、まなびやのスタッフを中心に延商の2、3年生約50人が販売員となって販売体験をしました。
現在の出店企業とショッピングモールのURLは次の通りです。
【出店企業】有限会社岡田花店、有限会社池部陶器店、株式会社大久保商店、有限会社田辺茶舗、ミヤビ、株式会社森久、斧農園、にしき家、おやつの店みさとなパイ、株式会社おしゃれの店、宮崎センコーアポロ株式会社、マロンハウス
【URL】